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昔の悠希
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お父さんは僕を蹴ったり殴ったりする。
お母さんはそんな僕をかばってくれた。
嬉しかった。
嬉しかったのに………それなのに、お母さんは逃げようとしない。
「お母さん!逃げようよ!」
僕は諦めなかった。
僕がどれだけ暴力を振るわれたって構わない。
確かに、辛いし痛いし泣きたい。
だけど…僕よりお母さんが傷つく方が嫌だし辛い。
だから、僕は暴力を振るわれてもお父さんを家から追いだそうとした。
「出て行ってください!!」
お父さんに話すときは敬語にもなっていた。
お父さんが怖いからだろう。
敬語は自然になっていた。
「うるせーな!」
「出て行ってくれるまで言い続けます!」
「黙ってろよ!!お前、死にたいのかよ。」
「僕は死んでもいい!だから、お母さんだけはもう傷つけないでください!」
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