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友達
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時間が経つのは早いものだ。
さっき登校した気でいたけど、もう放課後になってしまった。
みんながゾロゾロと教室を出ていく中、僕と空野さんはその場を動かなかった。
よし、行こう。
そう心に決めて空野さんのいる窓側へ向かおうとすると、空野さんも僕の方を向いて歩き始めていた。
「…今日も…よろしく。」
「……はい…。」
空野さんは少しぶっきらぼうな言い方でそう口にした。
きっと昨日のことだろう。
空野さんも僕もどう接したらいいのか分からずオドオドとしているのかもしれない。
「じゃあ…い、行きましょう…。」
「…うん。」
「…最初は職員室と校長室を案内します…。」
「…うん。」
空野さんが空野さんじゃなく感じる。
いつもと違う。
僕のせいで……。
友達にならないって言ったから…。
「あの…さ…。」
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