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☆ホワイトデー☆ 5 ~愁&咲~
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そんな2人を奈都が、からかっている。
「今すぐに、○○○○したい!!」
「~っ!!俺もだよ、颯人」
お互い、ギューッと強く抱きしめあう。
ピーッと、咲には放送禁止用語が流れる。
「いつでも、バカップルだよな」
奈都がヤレヤレと言っている中で、愁は静かに言った。
「…颯人、茉莉先生」
その声色に、3人がビクンッと身体が跳ね上がった。
同時に振り返ると、愁が咲の耳を塞ぎながらニコッと微笑んだ。
しかし、目は笑っていない。
中学からの同級生でもある颯人は、今の状況に慌てて謝った。
「ごめん…茉莉も謝って」
「すまない!」
奈都は悪くないのに、勢いで謝ってしまう。
「ごめん、愁…」
好きなのはわかるが咲の教育上、そろそろ止めてもらいたかった。
咲の守護神、天が恐いと言うのもあるが…。
「…いいよ。とにかくクッキー途中だから作ろう」
『わかってくれたなら、いいよ』と言っていると、咲が声をかけた。
「愁?どうしたの、急に。何も聞こえないよ?」
咲はわからなかったので、愁の顔を見た。
「何でもないよ」
ニコッと笑った顔は、さっき3人に見せたのとはだいぶ違う。
「愁、お詫びに奈都を走りこませるから」
颯人がスマホをいじる。
「は?!颯人、何を言って…」
「よし!奈都の"先生"に送信した」
その言葉に、奈都の顔が一気に赤らんだ。
(…先生?茉莉ちゃん先生じゃなくて?)
咲は知らないが、茉莉と愁は『あ~』といった顔をする。
「は?な、何を!?」
「早く逃げないと、来ちゃうよ?」
悪い顔をしている颯人に、奈都が慌てふためいていた。
「~っ!!颯人!俺で遊ぶな!!」
「奈都お母さん孝行してあげたのに。そうしないと会わないでしょ?」
「何が孝行だ!クソッ!!」
「あ、奈都、明日よろしくね」
愁が奈都に言った。
「そういえば、卒業式だったな!わかった!」
そう言うと、奈都はさっさと走って行ってしまった。
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