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☆ホワイトデー☆ 14~愁&咲~
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その言葉に、梅子が言う。
「それは、当たり前よ~!愁くんと咲ちゃんが作ってくれたんだもの」
「そうね~。この学校始まってから一番、可愛い姫様と王子様からだしね」
「い、一番はっ、言い過ぎです!」
(ええ~っ!!)
容姿をすごく褒められてしまうが、咲にはよくわからない話だ。
(歴代の姫も、可愛い人がいると思うんだけど…)
なんたって、『姫』の称号なのだ。
まぁ…皆の話しを聞く限り、去年は残念姫だったらしいが。
「謙遜しないの!こっちは、お世辞は言わないわよ~」
「そうよ!愁くんだって、ねぇ?」
話題の矛先を、愁に向けられる。
「咲が、一番可愛いですね」
ニコッと微笑みながら言う愁に、3人は『ご馳走さまです』と言った。
咲は顔を真っ赤にして、動揺が隠せない。
「し、愁!」
「ラブラブねー!」
キャッキャッと、まるで女子高生の様にはしゃぐ3人。
「わ、わわっ」
(恥ずかしい!)
悩まずにサラッと言われて、咲は顔が熱くなるのを感じた。
その横では、サッと籠にラッピングしたクッキーを入れて愁が持った。
「みんなに、配りに行こうか」
愁の右手が、咲の方に動いた。
当たり前のように、咲は愁の右手を握る。
これも、この1年で自然に出来る様になった。
「「「お熱いわね~!」」」
そう言う3人と別れ、食堂を後にした。
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