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☆ホワイトデー☆ 17~愁&咲~
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医務室にいた、かりんにクッキーを渡した。
そして、用務員の知代田さんにもクッキーを持っていった。
「あっ、奈っちゃん先輩と拓馬先生にも、クッキーをあげなきゃ!」
思い出したように言う咲に、愁が言った。
「明日じゃないと、渡せない…かな」
「明日?」
首を傾げる咲に、愁は困った顔をする。
「…そう約束したんだよね」
『約束』と嘘をついてしまったが、咲は納得していた。
「用事があったんだね!じゃあ…明日渡そう」
たぶん、奈都と拓馬は一緒にいる。
今日はホワイトデーだから、恋人同士の邪魔をしない方が良いと愁は判断した。
(…今、行ったら奈都が悲鳴を上げそうだし)
しっかり者なのに恥ずかしがり屋な親友なので、今日はそっとしておくのが一番良いのだ。
「じゃあ、部屋に帰ろうか」
配る人には配り終わったので、咲に言う。
「うん、帰ろう」
可愛い恋人は、愁の手に自分の手を重ねて握ってくれた。
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