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オマケ
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祝賀会のお礼を言いに、厨房に行った。
松子、竹子、梅子が慌ただしく料理の下ごしらえをしていた。
「すみません…!急に皆さんを、忙しくしてしまって」
愁が言うと、厨房から3人が出てきた。
「ほら、言った通りになった!」
「愁君は咲ちゃんを、他の人に取られたくなかったんでしょ?」
竹子が愁に聞いた。
「はい、そうです!」
愁の、はっきりした受け答えに咲は顔を紅くした。
「若いんだから、ガツガツしなさいよ!!」
バシッと、愁の背中を叩く。
「…って言うことは、今日は一緒の部屋で寝るの?」
松子が聞いた。
しきたりとして姫は、今いる部屋で3ヶ月間住んでから会長とS部屋で一緒に住むことになっていた。
だが、話し合いで姫就任の日から、会長と姫が望む日にS部屋を使用が出来る事にしたのだった。
「はい」
「じゃあ!スタミナ料理も加えないと!!」
梅子が慌てた。
「?」
咲は首を傾げた。
(何で、スタミナ料理なんだろう??)
「いえ、あの…」
横では、愁が珍しく動揺をしている。
「何言ってんの?!頑張るんだよ!」
「そうだよ!大事な時に、勃たなかったら困るだろ!!」
梅子が大きな声で言った。
「あぁ!こうしちゃー、いられない!2人共、あたしらも頑張るよ!!!」
3人はバタバタッと、厨房に戻っていった。
さっきの意味がわからない咲は、愁を見たが頭を抱えている姿をしていた。
(…言いづらい事、なのかな?)
そう思った瞬間、愁が右手を咲に出した。
「咲、生徒会室に戻ろう…」
愁の顔は左手で隠していた。
その隙間から見ると、真っ赤だった。
「は…い」
そんな愁の姿に驚いたけど、これ以上聞けない雰囲気だったので生徒会室に戻ることにした。
生徒会室のドアを開けると、茉莉と颯人と天がいた。
「お疲れ様~って…どうした、愁!」
愁の姿に、茉莉が驚いていた。
「いえ…食堂の御三方に、からかわれまして…」
(からかわれたの?)
咲には、全くわからない。
「からかわれた?」
「スタミナ料理を出すって話、ですよね?」
咲が言うと、茉莉は勘づいた。
「あ~!そっち系ね。愁、ゴムとローションはちゃんと支給されるから安心しろ」
(ごむ?ろーしょん?支給??)
咲の頭は、この単語が変換する事をできないでいた。
「はあ~!!そっち系って、そっちかよ!」
天が怒った。
「天、まだしないからっ」
愁が慌てて言う。
「『まだ』って言うことは、する気があるんだろうが!!」
天は何故か愁には、敬語を話す気はないらしい。
「セックスしない恋人は、いないだろ?」
颯人が淡々と言う。
「颯人、頼むからオブラートに包んでくれ…」
愁は言いながら、肩の力が抜けていた。
(せっ…セッ?!!)
「颯人先輩!咲には、まだ早…」
天が颯人に抗議をしている瞬間に、咲は絶叫した。
「ふあああああああああああああああああああああああああああっ!!!!!!!!!!!!!!!」
咲の尋常じゃない声に、愁が慌てる。
「咲!今日は、本当にしないからっ」
急に変換が出来た単語に、咲は驚いた。
(ゴム!ローション!!…セッ!!!!!!!!!!)
咲の頭はキャパ越えをして、ショート寸前だった。
後ろによろけて、愁に抱きかかえられた。
咲の顔も真っ赤っかになる。
「いつセックスしたって、同じだろ?」
淡々と話す颯人に、天が声をあげた。
「俺は、そんなの許してない!」
「颯人、頼むからもう何も言わないでくれ…」
愁が頭を抱えていた。
「颯人、俺達も今夜ベッドで頑張ろうな!!」
茉莉が言うとバシッと、颯人に叩かれていた。
自分の事になると、颯人は照れるらしい。
相変わらずの茉莉の発言に、天が矛先を変えた。
「教師が教育上良くないことを、言わないで下さい!」
咲は、4人のやりとりを聞いて安心した。
(これからこういう風に、この学校で過ごしていくんだね)
そう思い、決断した。
「愁」
顔を上げて愁を見た。
「ん?」
「僕、頑張るね!愁とセッ…」
さすがに恥ずかしすぎてハッキリと言えず、声が小さくなる。
「「「「っ!!!!!!!!!!!!!!」」」」
4人はそんな咲の言葉に、顔を赤くした。
「さ、咲がそれ言ったらダメだ」
「すまない、悪ふざけが過ぎた…」
「無理しなくていいからっ」
「本当に、ごめん!!俺が悪かった!」
混乱した4人の姿が面白くて、咲は笑った。
つられるように4人も笑いだした。
今日は、愁と同じベッドで寝る…。
ドキドキしてしまうが、早く一緒の部屋になりたいと思っていると、愁が微笑みながら手を握ってくれた。
胸が満たされていくのを感じながら咲もまた、愁に微笑んで手を握り返したのだった…。
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