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☆Halloween 1☆愁&咲*~特別短編~*
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今日は、10月31日。
ハロウィンは知っていたが、パーティーや仮装はしたことがなかったので今着ている格好は、とても斬新だった。
咲は、姫制度での生徒会のイベントとして仮装していた。
(ヒラヒラしていて、いつも足下がスースーする…)
颯人が作ってくれた今までの衣装もそうだが、ハロウィンの衣装もスカートが短い。
(転ばないようにしないと…)
いくら見せても良いように厚めのペチコートを履いているにしても、転ぶと愁に心配されてしまう。
だが愁が怪我以外で、スカートの中の咲の白くて細い太股からの生足が見える心配もしているのを、咲は未だ理解出来ていなかった。
(あぁ、でも早くこの姿見せたいなぁ)
そう思うと、足取りが早くなる。
デザイン、試着から今まで愁に見せずに颯人と2人で考えて作ったので、愁はこの格好を知らない。
愁は『楽しみにしてるよ』と咲に言い、颯人には『最近、スカートが短い…』と注意をしていた。
(愁が颯人先輩に、"注文"しているなんて)
ふふふっ、と笑みが溢れる。
颯人は、『愁のあれは、"注文"ではなく"注意"』と咲には言っていたが、咲は聞こえていなかった。
(確かこの時間、報道部の人達の部室にいるはず…)
放送局の扉は開いており、咲は顔だけ中を覗いた。
愁と、愁の同級生の垣内 裕汰(かきうち ゆうた)が話しているのが見えた。
今日のイベントでの打ち合わせで2人共、真剣な眼差しで話し合っていた。
(邪魔、かな?でも…)
早く見せたいから、あまり力を入れずにトントンッとノックをする。
「っ!咲!着替え終わった?」
愁が音が聞こえると表情を変えて、慌てて扉まで来る。
「うん、どうかな?」
咲は、魔女スタイルになった姿を愁に見せた。
「可愛いよ」
ニコッと微笑む愁の顔を見て、咲は嬉しくなった。
「おっ!咲姫、可愛い格好をしている!カメラで撮るからそのまま!」
裕汰が慌てて部室の奥に引き返して、自慢のカメラを持ってきた。
「校内新聞は今回もまた、バカ売れするな!」
裕汰がシャッターを切る。
「そう…ですか?」
咲にはわからないが、生徒会のイベント記事は売れるらしい。
小さくても、咲が載っている校内新聞は例年の姫の校内新聞よりも売れている。
「よし撮れた、これからイベント頑張れよ!」
バシッと裕汰は、愁の背中を押した。
ゴホゴホッとむせる愁に『ヤバイ、やり過ぎた!悪い!!』と頭を下げる裕汰と別れた。
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