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☆Halloween 2☆愁&咲*~特別短編~*
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愁が廊下を歩きながら言う。
「スカートが、やっぱり短い…」
「う~ん…。颯人先輩は前より0.5UPしたって言っていたけど」
「0.5って…ミリ単位だよね、それ」
う"~んと、愁が眉間にシワを寄せた。
「みんなに見せたくないな」
ボソッと小さく言った愁の言葉は、咲には聞こえなかった。
本番まで少し時間があり、生徒会室に戻って出番を待つ。
「あ!そうだ!!」
咲が生徒会室に着いてから、手を叩きながら思い出したように言う。
「どうかした?」
愁は咲に聞いた。
「えっと…Trick or Treat!」
「…お菓子持ってないから、いたずらされるのかな?」
「いたずらします!」
顔を赤くしながら、咲が言う。
「何をされるの?」
「愁の…身体を触るの!」
愁は微笑むと、両手を広げた。
「…いたずらというか、"ご褒美"になるよ」
ギュッと抱きついて来た、咲に言う。
「えっと…こうとか?」
咲の手が、愁の背中や横腹を撫でる。
そんな咲の頭の上で、愁の優しい声が響く。
「…じゃあ、俺もTrick or Treat!」
「え?え??」
急に愁に言われて、咲は困惑した。
「…僕もお菓子、持ってないよ?」
「じゃあ、いたずらするよ?」
愁の顔が、近づいてきた。
咲にキスをする。
「~~~~~~っ!愁!それ、いたずらじゃないっ!」
「そうかなぁ?」
『いたずらじゃなくて、何?』と愁は首を傾げた。
咲は恥ずかしくなったが言った。
「"ご褒美"…だよ」
お互いが笑い出す。
「はははっ、いたずら出来ないなぁ!」
「ふふっ、本当に!」
そして、笑いが収まると見つめ合った。
「じゃあ、いたずら無しで"ご褒美"をしてもいい?」
「うん、僕もしたい…」
お互いが顔を近づけていき、キスをした。
イベント前の"ご褒美"は、これから生徒に配るどんなお菓子よりも癖になる、甘く優しいキスだった。
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