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Act.6 嘔吐
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「将生、気持ち良くなってきた?」
「えっと目がぐるぐる……。は、吐きそうです」
「副作用に嘔吐ってあったっけ?」
え、今ですか、今からその薬のパッケージ調べてどうするのですか。
「き、気持ち悪いです。うっ……ぇっ 」
「ちょ、ちょっと待ってよぉ。ここで吐かれたら困るじゃないか」
監督、僕の心配はないのですね?
「おっかしいなあ。この薬、嘔吐なんて副作用にないんだけどなあ」
今日は体調悪いんです。後生ですから帰してください!
トイレにこもること五分、何とか落ち着いたような気が……ところが、今度は下腹部に違和感があります。
ずくずくとお腹の中から感じるこれって何?
「将生、何か色っぽくなってきたね。目の周りが赤いよ」
「んっ、は……あっ。な、何かが…んんん」
「ようやく効いてきたかな?もう怖くないでしょ、それより下半身早く触ってほしいんじゃない?」
嫌だ……けど、嫌じゃない。
言われて自分自身を見るとすでに何か透明なものが垂れています。
こんなの嫌ですっ。僕は淫乱じゃありません。勘弁してくださいっ!それなのに意思とは反対に触られると過剰反応する身体。
嫌なはずなのに、慣らされた身体はさらなる刺激を求めてしまう。
さっき差し込まれた座薬の辺りがジンジンして入れて欲しくて仕方ないのです。
「くっ……っあぁ」
「感じているんだね、美味しそうだ」
舌なめずりしていますが……柾木さん、僕は食べ物ではありません。
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