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Act.10 ダイニングルーム
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食事を済ませると、何だか落ち着いてしまって少し眠たくなってきました。
だって、あれだけ体力使ったのですから、もうくたくたですよね。うん。
「ん?どうしたの将生?誘ってる?」
「えっ?誘って……違いますよ」
「ふーん、何か気持ちよさそうな顔してるからさ」
「お腹いっぱいなだけです」
「そっか、お腹いっぱいの時も気持ちよさそうな顔するんだね。溶けそうな顔してる」
「すみません、何だか眠たくなってきてしまって……」
「そう?じゃあ寝室に案内するよ。可愛い恋人をダイニングで眠らせるわけにはいかないからね」
「大丈夫です、もう帰りますから」
そう言うと香月さんが、驚いた顔をしました。
「えっ?ここが今日から将生の家でしょう」
今日、案内するという話からいつの間にか、今日から同棲するに変更されいます。勝手に頭の中で上書きするシステムを香月さんは採用しているのでしょうか。
「でも、荷物とか……」
馬鹿、何を何を言っているでしょう。自分に呆れます、これ同棲することが前提で僕も話していませんか。
まるで荷物取ってきたら、ここに住みますと、言ってるようなものですね。
「そっか、じゃあ一眠りしたら一緒に取りに行こうね」
結局、手を引かれてダイニングから連れ出されてしまいました。どうやら今日はずっと一緒のようです。
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