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某落語アニメ パロ【イチャイチャ編】⑤
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「・・・・・・ぃい」
「ん?」
「好きにして、いい」
「え?」
助六に顔を見られないようそっぽを向いて、小さな声でつぶやく。
その声は、小さい。
あまりの小さな声に再度聞き返すと、勢いよく菊比古がこっちを向く。
目元は紅く染まっており、キッと睨んだ瞳は潤んでいる。
「か、勘違いするんじゃないよっ!・・・借りを作りたく、ない
だけ、だ・・・借り・・を・・・・」
助六の目を真っ直ぐ見つめて、至近距離にしては大きすぎる声で怒鳴る。
しかしすぐに、その啖呵をきった勢いも次第になくなり、最後のほうはごにょごにょとまた小さな声に戻る。
そんな菊比古の態度を見て、助六は目を細める。
やっぱり坊は素直じゃねぇなァ
でもそこが、たまらなく愛しい。
「坊~!そんじゃ、お言葉に甘えてっ♡」
「えっ?今から??おまえさん、鼻血は・・・」
「もう止まった」
「!?」
驚いて顔を見ると、伸びきった鼻の下にはわずかに血の跡が残るだけで、新しい血は流れていないようだった。
「坊の気が変わらんうちに縛らんとなぁ」
にっひっひっと意地の悪い笑みを浮かべながら、そんな恐ろしいことを言う。
「もう変わったよっ!縛るな!この変態!」
怪我をさせてしまい萎れていたのが嘘のように、助六を罵倒し、両手で顎を掴み押し返す
「いででででっ!びょん!いひゃい!きゅびおへるっ!!」
「助平の首なんて折れちまいな」
「ひどひっ!」
容赦なく全身の力を込めて抵抗していると、突然助六が咳き込んだ
「信さん!?だいじょ・・・!!」
菊比古の緩んだ両手首を助六はすかさず掴む
「つーかまえた♡」
「――――っ!騙したねっ!」
暴れようとするが、菊比古より背が高く肩幅も広い助六はその抵抗を諸共せず、手際よく縛り上げていく。
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