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溢れ出した涙は止まるという言葉を知らず、ボロボロと零れ落ちていく。
「いや……やめ、て……」
「サトルさん……こんなに濡らしてるのに」
そう言って、アルバートはわざとらしくクチュと水音を立てた。いつもの明るい声がぐっと低音になり、悟の鼓膜を震わせる。
アルバートはこの状況に興奮しているようだった。
そして、指先で形を確かめるように動くアルバートの手が、悟のペニスをやんわり握って。その途端に吐き気が込み上げてきて、悟はアルバートの腕の中を暴れ回った。
「気持ち悪い、気持ち悪い、気持ち悪い……!」
「……すみません、少しだけ我慢してください」
しゅ、と手が竿を上下する。
「ああっ……! レナード様、レナード様ぁ……っ!」
腰は浮き上がり、きゅっとアルバートの胸元の服を握り締めて。
助けを求めるかのように悟の口から発せられたレナードの名に、アルバートは眉を寄せた。
「やっぱり、レナード様とは番であり、恋仲でもあるんですか?」
この質問に悟から聞こえてきたのは、啜り泣く声に混ざった喘ぎだけで、何も答えなかった。
「レナード様だと思うと、楽になりますか?」
アルバートにそう言われて、悟は素直に瞼を閉じる。
そして、レナードのあらゆることを思い出していく。情熱的なキスに、触れる熱い吐息。セックスの時に絡めた指の感覚。あれは凄く嬉しいものだった。それで、奥を突き上げられた時の絶頂──。
「あ、ぁ……んっ……!」
どうしてだろう。
嫌気が差していたはずなのに、想像するだけで瞬く間に快楽が走る。濡れた声が出て、感じた余韻にきゅうっと孔が収縮したのがわかった。
「ああ、イイ声になりましたね……ちょっと妬けちゃうかも、なんて」
「んん……っ」
悟が感じるにつれて、扱く強さ、スピードが徐々に上がっていく。
悟のペニスは、すでに先走りでヌルヌルになっていて。鈴口を爪で弄られれば、悟の身体はビクビクと跳ね、割れ目から新たな先走りを溢れさせた。
「凄い溢れてきた……イきそうですか?」
「レナード様……っ、ぁ……イっちゃうっ!」
「イっていいですよ」
すると、クチュクチュと激しい水音が響く。
痙攣する内股、脳天を貫く快楽。ついには目の前がチカチカしだして、絶頂が近い感覚に悟は仰け反った。
「っ……、はあっ……!」
白濁がアルバートの手を汚す。射精を味わった悟は、ぐったりとベッドへすべてを預けていた。
すると、──。
「サトル!」
突然、部屋の扉が開き、なぜか息を切らしたレナードが入ってきたのだ。
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