アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
54
-
悟は、次々と衣服を剥いでいく。
裸に近づくにつれて恥ずかしさが増していくが、レナードに見られていると思うと、気持ちが昂っていくのも事実だ。衣服、そして、下着まで脱ぐとレナードの言った通り、椅子へ腰掛ける。
レナードがいつも座っている椅子。革製のソファー状になっている椅子で、ゆったり座れるようになっている。まさかここに、しかもこんな姿で座るとは思っていなくて、悟はドキドキしていた。
すると、レナードがふと笑い、ジャケットとベストを脱いで悟の前に立つ。
「悟の肌は美術品のように美しいな……他の誰かが触るなど許さない」
「ぁ……」
ちゅ、とレナードの唇が悟の首筋へ吸いついた。
「俺のだよ、全部。俺のだ……」
そう言って、悟の滑らかな肌を伝っては吸いつき、赤い痕を残していく。鎖骨、胸板、腹部。どんどん降っていく唇に悟は吐息を吐きながら身体を震えさせ、椅子の背もたれに寄りかかった。
一通り口づけを残すと、レナードはリップ音を鳴らして唇を離す。
「アルバートに触られたところを見せてごらん」
優しい言い方だが、まっすぐ射抜かれるαの視線に悟の心臓は大きく鼓動を鳴らした。悟が太腿を擦り寄せて戸惑っても、レナードの視線は決して外れることない。早くしろ、と言わんばかりにフェロモンを強くする。
それを感じ、悟は観念して脚を上げた。
「……そう。脚乗せて、開いて」
不思議なことにレナードの言葉に乗せて、自然と身体が動く。
羞恥を持ちながら控えめに開かれた脚。その奥の秘められていた部分は、先走りや白濁でぐっしょり濡れたペニスがあって。ぷるぷる震えながらも、しっかり勃起していた。
「ほんとにやってくれるよな……だが、お前もお前だ、サトル。番の俺を差し置いて、他の男の手を感じるなんてな……」
「あ、う……ごめんなさい……んっ、ごめん、なさい」
レナードが悟の足首を持ち上げ、悟の股間に顔を埋める。
口淫でもされるのかと思いきや、向かった先は太腿の付け根で。わざとらしく唾液にまみれた音を出し、キスをしてくる。その素振りが淫猥で、期待にアナルがヒクヒクと反応を示した。
「あ、ぁ……レナード様、レナード、さま」
しかし、レナードがしてくるのは太腿への愛撫だけ。肌を吸ったり、時折甘噛みされたり。
それも気持ちいいのは確かだが、今の悟には物足りない。もっと先のことをして、早くレナードを感じたいのだ。
悟は、くしゃりとレナードの前髪を乱した。
「どうした?」
「焦らさないで……」
「どうして欲しい?」
あやすような口づけが降る。切羽詰っている悟に対して、レナードはたいぶ余裕な顔だ。
この時、初めてほんの少しだけ、抑制剤が効いてることを恨んだ。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
55 / 314