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何度も啄んで、それが気持ち良くて唇で遊んでいると、いつの間にか夢中になっていた。
「ん……っ」
そして、忘れた頃に後孔に異物感を覚えて、指が増やされたのだと理解する。
蜜を纏う指は、増やされてもすんなりと中へ侵入していく。若干の苦しさはあっても、痛みはない。発情期中は受け入れる場所へと変わるからだ。悟は複雑な気持ちになって、無意識に晴臣の肩に置く手の指先に力を入れていた。
「痛い?」
そう晴臣は悟に問いかける。
いつもは潤滑剤を使って濡らしている場所。今回は奥まで濡れていて、内壁も柔らかく熟れている。大丈夫だと進めてきたが、正直、加減がわからない。
だが、悟は首を横に振った。
「動かして……」
胸に秘める複雑な気持ちを紛らわせたかったのだ。壊されたい。自分がΩだと頭に浮かぶ前に。辛くて痛い事実なんか、何もかも考えられなくなるくらいに。
「じゃあ……腰、もう少し浮かせて」
「ぁん……、はあ……」
言われた通りに腰を浮かせると、緩やかなピストンが始まる。もっと、と腰を揺らすと、代わりに晴臣の前に曝け出された乳首を噛みつかれて。思いがけない刺激の強さに、大袈裟といえるほど身体が跳ねた。
元々、主張していた乳首はそのまま口の中に含まれて、舐められたり甘噛みされる。時折、じゅるっと強く吸われて、全身が悶えてたまらない。そして、晴臣が満足げに唇を離すと、ぷっくり腫れた乳首が唾液に濡れているさまが見えて、とても卑猥なものになっていた。
胸と尻を突き出す悟の身体は、気持ち良さに従順だ。甘く啜り泣いて、フェロモンも治まることを知らない。ふと晴臣の額に汗が滴る。平気そうな顔をしていたが、悟のフェロモンは強烈なダメージだったのだ。
ぐちゃぐちゃに犯して、孕ませてやりたい。
普段はひと欠片も思ったことないのに、αの血がそう訴えている。挿入が近づくにつれて、その気持ちも強くなって。
はあ、と晴臣が吐息を吐き出して、悟のアナルから指が抜けていった。
「ねえ、悟。四つん這いになって」
その言葉で悟も察したのだろう。何も言わずに晴臣の膝から降りると、背中を向けてベッドへ両手をついた。
「枕あげる。腰上げて……うん。いい子」
しかし、この体位は初めてで不安が残った悟は、恐る恐る晴臣のほうへ顔を向けてくる。
「でも、晴臣様……こんな格好……」
「綺麗だから大丈夫」
「あ……」
尻たぶを割り開けば、先程、気持ち良さそうに指を受け入れた蕾が現れた。ヒクヒク開閉しているそこは、キュッと締まれば中で収まりきらない蜜がとろっと流れて。あまりに淫らな姿を見せつけてきて、晴臣の喉が鳴る。
それから、その蜜孔に硬度を持った性器があてがわれるまで、あっという間のことだった。
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