アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
83
-
「あ、あっ……な、に……!?」
悟は、不思議な感覚に陥っていた。
いつも以上に、じんじんと全身が疼く。それに、晴臣の切っ先が徐々に奥へ挿入されるにつれて、身体がとてつもない喜びを感じていた。単なる嬉しさとかではなく、悦楽として。
発情期中のセックスは、交尾を目的としている。前戯など、所詮、遊びにしか過ぎないのだ。そして、本来の目的が果たされようとしている現在、身体は満たされようとしていた。その行為自体が生きがいだと思えるくらいに。
この不思議な感覚は悟だけではなく、晴臣にも起こっていて。
「少し我慢して……」
「……っ!」
静かに悟へ伝えると、グッと一気に腰を進めて挿入を果たす。
すると、悟は声にならない悲鳴を上げて、きゅうっと中にある晴臣を締めつけた。パタタ、と悟の白濁が皺になっているシーツへ落ちてシミを作る。
「ぁ……ぁ……」
絶頂の快感に酔いしれて、悟の口端から唾液が零れ落ちた。
駄目だ。思考がまるで追いつかない。先程の前戯とは桁違いの気持ち良さ。
「……っは……発情期中のセックスって、こんななんだ……思ってた以上にキツいな」
「待って、まだ……、あっ!」
目の前がスパークする。始まった抽迭はいきなり激しくて。連続した絶頂に、悟は枕を抱き寄せてそれに耐える。
しかし、長いストロークで前立腺を掠めながら勢い良く奥を突かれると、興奮を覚えてまたすぐにイってしまいそうな気がした。
ギシギシと軋むベッド。そして、グチュグチュと結合部からの音は卑猥だ。悟の愛液と晴臣の体液とが混ざり、結合部から漏れたそれは悟の太腿を伝って垂れていく。
気持ち良い。もっと欲しい、と全身で訴えている。こんな身体なんて知らない。
そうして、悟は何度も涙を流す。
「悟、苦しい? ごめんね……もう少しだから」
すると、掠れて低い声が耳に届いた。それから、晴臣が悟に覆いかぶさり、手を重ねてくる。絡む指、汗ばむ肌は炎のように熱い。
「すき……晴臣、さま……もっと……」
いつの間にか、気持ちは言葉となって溢れた。身体も言葉に反応を示して、むっちり晴臣のペニスにしゃぶりつく。
その瞬間、中にあるペニスの根元が膨らんで、晴臣自身も息を詰めて。
「っ、悟……俺も好きだよ。だから、俺だけのものにしていいよね……?」
「ぁっ、晴臣様……? 痛……っ!」
晴臣の尖った犬歯が、悟の項の皮膚を貫いた。
悟に激痛が走る。このまま噛みちぎられるのではないかと思うほどに力強く噛みつかれたのだ。
そこから、悟の脳内はどす黒く塗りつぶされて、感情が一気に豹変した。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
84 / 314