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兄との距離 〜要過去編〜
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今まで兄との年の差なんて今まであまり気にしたことが無かった。
兄は自分にとって大切な人で、大好きな人だと言うことだけが揺るぎない事実だったから。
でも、自分と兄の5歳という差が大きなものだったのだとこの時初めて実感した。
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『実は俺、彼女出来たんだ』
さっき兄の言ったその言葉が脳裏に染み付いて離れない。
なんであの時伝えることを躊躇ってしまったのだろうか。
伝えなかった自分が悪いのに、自分の気持ちに気付かず、彼女を作った兄に当たって…
あんな悲しそうな顔させて、俺は心底醜い人だと思う。
「…はぁ、」
涙で視界が滲む。
悪いのは俺なのに、
「…っく、ひっく…ぅ」
声が漏れないように枕に顔を埋めた。
声は少し抑えられたけど苦しさは抑えられない。
胸がキュッと苦しくて、
俺が兄を好きにならなければこんな事にもならなかったのかと。
兄のことを考えてるとだんだん身体が熱くなってきた。
そして体の火照りは収まらなくなり。
要の手は自分の刀身を掴んだ。
慣れない手つきで自分のものを弄る。
それはすぐに反応を示し、先走りで下着が濡れてきたが、
そんなことお構い無しに、馬鹿みたいに無我夢中で弄り続けた。クチュクチュと音が聞こえる。
さらに激しく扱き、息が荒くなってきた。
「…っぅん…ッぁ、う!」
絶頂に達し、下着から手を引きずり出す。
手についた水っぽい白濁の液が指と指との間に糸を引く。
自分でするのはそれが初めてだった。
その手をくっと握り、
顔を隠すように額の上に腕を乗せる。
こんなことしたら、兄に顔向けできなくなってしまう。
これ以上したらダメだ。
「…ごめん…ごめんなさい…っ、にぃ…」
俺はひたすら兄の名前を呼び、謝罪の言葉を繰り返した。
でも、思いに反して俺はその日を堺に自慰行為に手を染めるようになった。
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日曜になった。
今日、初デートって言ってたよな…
兄が知らない女の子を隣に楽しそうにしている事を考えると胸が締め付けられた。
いつも兄の隣にいたのは俺なのに…
俺の初めてはほとんど兄なのに…
急に兄と年齢以外に距離ができて、
そしてその距離が簡単に追いつけないもののような気がして…
これ以上兄を好きになったら、余計に苦しくなってしまう
それから俺は以前にも増して兄と会話しなくなった。
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