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夜ノ営ミ
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「遅いな…」
予定時刻の10時を回っても待ち合わせ場所のホテルに来ない。20歳の男だということは本人からチャットで聞いている。
その時ドアをノックする音がした。
入ってきたのは話のとおり20歳頃の男性だった。
「君が此瀬南海君?」
「ぁ…はい」
「話には聞いてたけどやっぱ男の子なんだ、」
「はい…で、どんな感じの…」
今日相手が所望するプレイ等を伺ってからヤるのがいつもの仕方だ。大体、こんな感じの好青年に限ってマニアックでハードなプレイを所望してくる。正直それには飽き飽きしていた。
「要するに今日何をするのかでしょ?じゃあ俺が主人やるから命令に従ってくれる?」
「…は、え?…SMプレイ、ですか?」
「まぁ、そんな感じのこと、じゃあその前にシャワー浴びてくるからちょっと待ってて」
そう言うと彼はシャワー室に姿を消した。
......................................................
「、はぁ…」
ベッドのマットレスに体を預け、天井を見る。
七海は自分の双丘の割れ目に指を当てた。
昨日、ここを要に犯され、朝自分で弄った。
(要…、ここ気持ちよかった…な)
もどかしくて仕方がなかった。自分じゃ怖くて動かせなくて…
シャワー室の方へ目をやる。
そこからはまだ水音が響いていた。
「はぁ…」
あの人は俺のここを弄ってはくれないであろう。
そもそもこっちは向こうの要求に従う話になってるし…
なんか自分が変態臭くなってる気がして、気を変えるためテレビをつけることにした。
まぁ、どうせテレビをつけたところで流れてるのはAVだが…
リモコンに手を伸ばしたその時、背後から声がかかる。
「上がったよ、次どうぞ南海くん」
「あ、いや、俺はもう浴びてきてるので…」
俺は大抵相手を待たせないように、シャワーは家で浴びてきている。
慌てて返事をすると彼は優しい口調で「そう」と呟き、七海を見つめると再び話しかけてきた。
「テレビ見ようとしてたの?」
「あ、まぁ…」
気を紛らわす&こいつのシャワーを待つ間暇だったからテレビを見ようとしたわけで別に見たかった訳では無いが、どうやらこいつは俺がテレビを見たかったと勘違いしているみたいだった。
「ちょっとつけてもらってもいいかな?」
「え、はい」
(意外だな…)
そういうのは置いといてすぐにプレイに入るのかと思っていたがどうやらそうではないらしい。
パチッ
「ぁアンッ…!んっ、らめぇ…/////ナカ気持ちいいのぉ…ぁン」
つけた途端にいきなりズッコンバッコンやってるシーンが出てきて気まずい雰囲気になった気がしたのでチラッと彼の方を見てみる。
彼も行動には出してないが表情が少し強ばっているような気がした。
「あの、チャンネル変えますか?」
「ん、?あ、あぁ変えてもらっていいかな?」
彼の承諾を得たのでチャンネルを変えていく。
先ほどと変わらないようなものばかりが続いたがいきなり感じが変わる。
亀甲縛りにされた男の人が目隠しをされ、後ろからディルドを付けた女に責められている、SMプレイの類だった。
( ──あ… )
この人の要求って…そういえば…
「南海くん、」
「はい…?」
. . .
「俺、桐崎雅っていうんだ。」
「あ、はい…雅さん」
突然名前を教えられ、なんとなく嫌な予感がした。
「───これ見ながら1人でやってるトコ見して?
それで俺の名前呼びながらイってくれる?」
初めての類の客だった。
みんな、いつも犯られる側で俺に受け側を要求してきたやつなんて、
…要だけしかいなかった。
しかもすぐに犯そうとしてこない。
七海は彼の対処法がわからなかった。
だけどこいつの…雅さんの命令に従わなくてはいけない。
俺はサービスする側で、彼はサービスされる側の客。
カチャカチャ、ジーッ…パサッ、
俺はジーンズとパンツを脱いだ。
初めて会う人に自分の下肢をさらけ出すのなんてもうなれてしまった。自身のそれはいつ勃ったのかはわからないが気づかなかったことが謎な程にそそりたっていた。
俺は再び彼の方をチラッと見た。
彼はどこか艶やかで冷淡な表情で俺を見ていた。
「──ッ/////」
なぜだかわからないがそれがやけに俺の官能をそそり、全身に生暖かい震えが走った。
AVの音声だけが部屋に響く。
「っ…く…」
七海はそっと自身のものに手を伸ばした。
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