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父とどんなに激しくセックスしても、さすがというのかなんなのか、翌日体に響くことがない。父は写真家兼緊縛師だが、仕事として必要とあれば男女ともに関係なく抱く。手慣れている上に、寝落ちした後の始末も完璧にしてくれるから、負担が残らない。
それでも、慢性的に気だるい体をようやっとの思いで起こして、枕元に置いてあったスマホを手に取る。
am9:30
時刻を確認して、それからスケジュールを確認する。今日は昼からスタジオで緊縛の撮影......そろそろ体を動かして解しておかなければ。ついでにこの写真家なら、多分後ろに何か突っ込まれるだろうから、そっちも解しといた方がよさそうだ。
父の姿はすでにない。俺は床に散らかった服の中からシャツだけ取って羽織り、とりあえず自室に行く。着替えを持って風呂場に向かうと、洗面所の明かりが漏れていた。
「あ、兄さん......おはよう」
扉か若干頭を下げて出てきたのは、自分とは似ても似つかない、弟の龍弥だった。
「龍弥......今日、学校は?」
「今日は講義が昼からになったから、ゆっくりで」
「そう」
龍弥も今起きたところだったのだろうか、寝癖を整えたらしい濡れた髪と、服はよれよれのTシャツに色褪せた短パンという寝巻き姿だった。
裸にシャツを羽織っただけの俺を直視できないのか、目が泳いでいる。
朝、龍弥と顔を会わせるのは珍しい。だいたい俺の仕事は夕方から明け方にかけてだし、全く健全な弟は朝から出かけて、遅くても22時頃帰ってくる。久しぶりの対面で、俺もまた、視線を上げられない。
「あ......風呂、入る?」
「うん」
「ごめん、どうぞ」
龍弥はそそくさと俺の横を通りすぎて出ていった。俺より20センチは高い彼の腕が俺の肩にぶつかっただけで、ドキドキしてしまう。
洗面所には、歯みがき粉の爽やかなミントの香りが残っている。彼が使った後の濡れたタオルに唇を寄せる。
あぁ、大好きな龍弥の匂いがする。
それだけでゾクゾクして、俺は手早くシャツを脱ぎさると、浴室へ入り、熱いシャワーをめいっぱい出した。
「はぁ......っ」
少し、肩が触れただけ。少し、匂いを嗅いだだけ。少し、声を掛け合っただけ。それなのに、俺の中心はどくどくと熱くなり、昂り始めていた。
ボディーソープを手にとって後ろを解す。あぁ、ここに龍弥のものが入ったらどんなに気持ちいいだろう。大人になってからは見たことがないけど、あれだけ体が大きければ、きっとアソコも大きいだろう。
想像するだけで濡れてくる。右手で前を扱きながら、左手を後ろに回して2本の指でかき混ぜる。すぐに立っていられなくなって膝をつき、壁に肩を凭れさせる。足を開いて、自分でできる限界まで指を挿入する。
「はぁあ......っ、あぁ、たつみ......っ」
奥を突いて、俺の中を龍弥でいっぱいにして。ぐちゃぐちゃに犯して、俺を壊して......!
高まる絶頂感に抗うことなく中をかき混ぜながら前を扱いた。
「あっ、あぁ、たつみ、たつみ、たつみ......っ!」
愛しい弟の名前を叫びながら、全身を震わせてイった。流れて行く白濁が虚しく消えて行くのと同時に、俺の中には罪悪感が募ってゆく。
大好きな大好きな龍弥。
いつからこんなにも愛するようになったのだろう。始まりはあやふやでも、この想いは日に日に増すばかりだった。いつか息が止まってしまうほど、この想いに溺れ死ぬ日が来るかもしれない。
早く、そうなればいい。
生きているのが辛いほどの恋なんて、何のために生きてるのか、わからなくなる。
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