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今日のスタジオは、純和風家屋のハウススタジオだった。縁側があって、庭には青々とした竹が生えていた。玄関を開けると、誰かの家にお邪魔しに来たような感じだが、撮影に使う部屋に入ると、既に赤い麻縄が用意され、着々と機材がセットされていた。
「おはようございます」
「あと30分で開始する。そこの着物着ておけ」
「はい」
仏頂面な髭面の40半ばのおじさんが、今日のカメラマンであり、緊縛師である。父とも知り合いで、件の個展で俺の存在を知って、以降何度かお世話になっている。アシスタントは使わない主義だから、全ての機材を自分でセットして、俺自身の着替えやメイクは自分でさせられる。
淡々と用意する様が格好いいと思う。俺はいつも、カメラマンを好きになるところから仕事を始める。父との最初の仕事ではそんなこと考えもしなかったが、いわく、レンズの向こうを見つめる瞳がいいのだとか。弟を愛すばかりで自分自身は愛に飢えてしまっているからか、俺はすぐに人を好きになる。自分を見つめてくれる人に愛情を求める。心の片隅では仕事と分かっていても、縛られて犯されているうちに、いつもその思いが偽りなのかどうかさえわからなくなるのだ。
「そんなにきっちり着なくていい。どうせすぐ乱れる」
衿を整えているところで、早くも前を広げて無理矢理手を入れてきて、左の乳首をきゅっとつねられた。
「ぁんっ......メイク、は」
「そんなもんいらん。お前はそのままが一番綺麗だ」
それだけ言うと、力任せに畳の上につき倒され、そのまま写真を撮られた。もう、仕事は始まっている。
「足を晒せ」
この人は、淡々と仕事をするわりには、モデルを極限まで愛撫する。局部が隠れるギリギリまで裾を捲り、相手に視線を向ける。
「いい目だ」
そう言いながら写真を撮って、今度は麻縄を手に取った。
着物の上から上半身と腕を縛られる。既にほとんどがはだけ、薄い襦袢に尖った乳首が浮いていた。布の上から擦られて、縄で潰れるように縛られる。
「はぁん......っ」
「この程度で感じててどうする」
どんどん縄の数は増え、足は膝を折った状態で左右それぞれ固定される。もはや、自分で立つこともできない。
「濡れてるな」
無骨な手が、布の隙間から露になってしまったソレを握り、先端を親指でぐりぐりと弄られる。
「はぁぁあん......もっと、もっと触って......っ」
「どうせ前だけじゃ足りないくせに」
そう言うと、襦袢の紐で根本を縛り、結うように先端までぐるぐると巻き付けられた。
「あっ、あぁ......っ」
なおも敏感な先端をぐりぐりと弄られるも、しっかりと縛られたソコは欲を解放することができない。
さらに足を割り開かれ、後ろにローションか何かをかけられる。一度だけ確認するように指を入れてぐるりと回されたかと思うとすぐに抜かれて、代わりに何か無機質なものがつぷつぷと埋められていくのがわかった。そんなに太いものではないから、痛みはない。長さもそんなにないのか、すぐに男はカメラの元に戻り、俺にピントを合わせている。
「はっ......!ぁあっ」
男はカメラを覗き込んだままなのに、中のものが突然動いた。遠隔操作のバイブか。無機質な物体が敏感な部分を震わし、腰が揺れる。男は何も言わずにシャッターを押し続ける。
「吊るすぞ」
突然カメラから離れたかと思うと、新しい縄を持って近づいてくるとそのまま抱えられ、部屋の中央にあった立派な柱の前に連れていかれる。素早い手つきで足首と腕に縄をさらに巻かれ、気づいたときには柱に吊るされていた。
「っ、ぁあ......っ」
中に埋められた物が柱で圧迫されて、さらに奥へと刺激が響く。
「こっち見て」
言われてカメラを見つめると、振動が強められた。
「やぁあ......っ!」
快感に身をよじると、いっそう縄が体に食い込んで痛い。痛さと苦しさと気持ち良さで頭がおかしくなる。いつもいつもこの瞬間が、限りなく死に近くて、それでいて生を実感できる。ただただ、生きている。そこには愛する人のことなんて、その想いさえ微塵も存在していなくて、体は苦しいのに、心が楽になる。何もかもが解放される。目の前には、自分を愛してくれる人さえいる。ひどく満たされた気持ちになる。
「はぁっ、はっ、ぁあ、イく、イくイくイく、イっちゃう......ぁあああっ!」
射精するほどの快感ではないのに、全身をゾクゾクするものが駆け上がり、体が痙攣する。縛られたソコからは当然精が放たれることもなく、痛々しいほどに腫れ上がって震えたまま、収まらない絶頂が永遠に続くかのように感じる。
手早く柱から下ろされ、足を縛っていた縄がほどかれると、全身に血が巡るのがわかる。畳に横たわった俺は、それでもなお陸揚げされた魚のようにビクビクと体を震わせていた。
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