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昼過ぎに目覚めると、家に龍弥の姿はなかった。今日は夕方から仕事だが、打ち合わせだけなのでそう遅くはならないだろう。今のうちに下準備をしておけば、夕飯を作ることはできる。
「はぁ.....何作ろう」
冷蔵庫を覗いていると、寝起きの顔で父が現れた。
「奥さん」
「............」
「なに、そんな嫌そうな顔して」
「......別に」
「俺の分も作ってよ。久しぶりに3人で食おう」
「............」
父は俺の気持ちを分かってて言ってるのだろうか。いや、絶対分かってるから腹が立つ。父と抱き合ったり仕事した後で龍弥と会うのも嫌なのに、そこに父もいるとなると、どういう顔をすればいいのか。憂鬱でため息が出る。
「昼飯も作ってよ」
「自分でしてよ」
「おまえも食うんだろ、ついでついで」
「......せめて着替えてきてよ、父さん」
下着しか身に付けてない父親と昼ごはんを食べるなんてまっぴらごめんだ。
「あれ、名前で呼んでくれないの?それに、雅だってシャツしか羽織ってない状態で台所に立ってるとか、ここで犯してくれって言ってるようなモンだろ」
「ちょ、やめ......んっ」
俺の背後までやってきて、シャツの裾から手を入れて尻をまさぐられる。
「変態......っ」
「何を今さら」
「や、ぁんっ」
後ろから、すでに固くなっているモノを押し付けられると、慣れた体はすぐに疼いてしまって憎らしい。
「新婚ごっこでもする?」
「だれ、が......っ」
尻の割れ目をグリグリと押され、両手はシャツ越しに乳首を弄ってくる。
「ん......っ、だめ、父さん......っ」
「ほら、名前で呼んでって」
「やっ、あ、はぅ......んっ」
布越しに乳首を爪で引っ掻かれると、どうしようもなく体が反応してしまう。ぞくぞくして、気持ちがイイ。
「んっ......博之......もぉ......」
「ん?どうして欲しい?」
「ナカ......触って......」
情けないけど、我慢できない。一番俺の体を知り尽くした父の前では、抵抗するだけ虚しい。
「博之ので犯して......っ」
結局、自ら尻を割り開いてねだってしまう。
「ほら、やっぱりシテ欲しいんだろ」
ニヤリと笑うのが憎らしいけど、一度火がついてしまったらもう引き返せない。父の指が俺の口内に突っ込まれると、条件反射でその指を舐めしゃぶってしまう。
「さすがにローション持ち歩くほど用意周到じゃないから、よく濡らせよ」
当たり前だと思いながらも、ぴちゃぴちゃと音を立てて舌を絡める。すぐに糸を引きながら指が抜かれ、代わりに後孔に添えられ、つぷりと侵入してきた。
「ん......っ」
「昨日さんざんやったから、まだ緩いね......まぁ、傷つける訳にはいかないから、しっかり解すけど」
そう言うと、イイところを掠めながら優しい手つきで中を拡げられる。くちゅくちゅと音が響いて、耳を塞いでしまいたくなる。目の前にはリビングがあって、昨日はそこのテーブルで龍弥と食事したと思うと、今更ながらに居たたまれない気持ちになる。それでいて、今後ろにいるのが龍弥だったら、なんてあり得ないことを考えて、ドキドキした。
「ほら、入れるよ」
......父の声は、龍弥と似ている。というか、背も低くて母親似な俺に対して、弟は顔も体つきも父にそっくりで。
「ん......っは、ぁ」
「何度抱いても気持ちが良いね、雅の体は」
後ろから抱かれていると、父を龍弥と間違えてしまいそうで、ダメだ。
龍弥は、こんなことしない。
龍弥は、俺の知らない女を抱いているのだろうか。龍弥に恋人がいるのかどうかなんて知らないけれど、客観的に見てもイケメンなあいつを、周りが放っておくはずがない。
「あっ、ぁ、もっと、奥、シて......っ」
キッチンに、肌を打ち付ける音が響く。パタパタと、溢れた体液が床に落ちる。
龍弥は、どんなセックスをするの?
「今、あいつが帰ってきたらどうする?」
「やっ、はぁあっ......」
嫌なことを言う。
「俺に抱かれながら、あいつのこと考えてるだろ」
帰ってこないとは、言い切れない。
「3Pでもする?」
「するわけっ、ない......っ」
「あいつ奥手そうだし、オニイチャンが手取り足取り教えてやれば?」
「ふざけ......っ」
ふざけんな、と言おうとしたところで、急にナカのモノが抜かれ、体の向きを変えられる。よろめきながら父と向かい合うと、首筋に噛みつくように吸い付かれた。
「今、雅を抱いてるのは俺だ」
まっすぐ見つめられながら、片足を持ち上げられて再び挿入される。不安定な体勢に思わず父の首にしがみつくように腕を回すと、反対の足も持ち上げられた。
「やっ、これ、やだっ」
「雅は軽いから持ち上げられるのがいいな。これ何て言うんだっけ、駅弁?」
余裕そうに笑いながら軽々と抱えられて、父が腰を揺らす度に体の最奥を容赦なく貫かれる。
「あんっ、すご、奥......っ」
「奥が好きなんだよな。あー、今度ローター入れたままする?」
もう、何も考えられない。
ただただ快感を追って、高みへと上り詰める。
「きもちい......っ、博之、も、イく、イっちゃう......っ」
「じゃあ俺も」
じゃあって何。射精さえコントロールできる父が憎たらしい。せめてもの腹いせに、イく瞬間思いっきり締め付けてやった。
「は......っ、まだ余裕があるか......雅」
「なっ、に......も、下ろして......」
達してなお硬さの変わらない父のモノに貫かれたまま、力が抜けそうになるのを必死でしがみついた。
「愛してるよ、誰よりも、おまえだけを」
耳元で囁く低い声が弟のそれに聞こえて、思わずナカがきゅっと疼いた。そんなこと、ありはしないのに。
「雅は可愛いね。昼飯はいいや、とりあえず風呂行こう」
足を下ろされてナカのモノが抜かれると、腰に力が入らずその場にへたりこんでしまった。父を恨めしく見上げれば、ひどく優しい顔で見つめられていた。
「すき」
それは、父に向けたものだったのか、それとも父に重ねて見た最愛の弟に向けてのものだったのか。
そっと腕を伸ばせば、逞しくて優しい腕で抱き抱えられた。
そのまま風呂に連れて行かれもう一度抱かれて、身体中にキスマークを付けられた状態で腰を抱かれながら打ち合わせに入るはめになった。
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