アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
16
-
「あいつに抱かれたの?」
冷しゃぶ用の豚肉を茹でている時、キッチンに入ってきた父が背後から俺の腰に手を回してきて言った。
「火、危ないから退いてて」
「抱かれたのか、って聞いてるんだけど」
火が通ったのを確認して、火を止めた。鍋をつかむと、父もさすがに離れて、冷蔵庫からビールを取り出した。
「あっつ......抱かれたからって、何だって言うの」
湯を切りながら話す。あ、しまった、炊飯器のスイッチ入れてない。
「別にどうってわけではないがな」
「ちょっと、炊飯器のスイッチ入れてよ」
「ハイハイ......おまえはもうちょっと自分を大切にしたらどうなの」
「そういう父親面、いらないから」
野菜を切って、皿に盛っていく。本当は他にもおかずを作りたかったが、度重なるセックスで疲労してて、スーパーのコロッケを買ってしまった。だから、あとは味噌汁だけ作ればいい。
「じゃあ、恋人面していい?」
「何言って......っん」
冷しゃぶが完成したところで、急に腕を引かれてキスされた。
「あんまり知らないやつに触らせないでくれる?」
「今さら何、それ」
父がビールを一口口に含むと、口移しで飲ませてきた。お酒はあんまり得意じゃない。全てを忘れたいときに闇雲に飲むときはあるけど、美味しいとは思えなくて、今も口に広がる苦さに顔をしかめた。
「知ってる?下からアルコール入れたら凄い酔うって。味わわずに酔えるから、今度やってみる?」
「そんなもん、するわけ......っん、げほ、げほっげほっ」
無理やり口の中にビールを注がれて、飲みきれずにむせて溢れた。せっかく仕事から帰ってきて着替えたのに......
缶ビールを半分ほど飲んだだけでも、ふわふわする。普段はもう少しましだが、たぶん疲れと一気に飲んだせいだ。
父はそんな俺に構わず、キスをしながら濡れて服が張りついた胸をまさぐり、乳首を摘まんだ。
「やっ、んっ」
「ここも触らせた?」
「も、だめ......」
「ほんと、弱いな、ここ」
「はぅ......っ」
正直、もうくたくただった。ふと見た先で、父の股間が膨らんでいるのが見えた。父は今年で49歳といい中年なのに、どうしてこんなにタフなんだろう。
「も、龍弥帰ってくるから、やめ......っ」
「イったらやめるよ。ほら、ここだけでイけるだろ」
「やっ、あ、あぁ......ん」
俺の体をここまで開発したのは他でもない父だ。父の手にかかれば、どんなに抵抗しようとも快楽に引きずられてしまう。
「布越しにひっかくの、好きだよな」
そう言って、薄い服越しに爪の先でカリカリと引っ掻かれ、体が震えてしまう。服の上からでもツンと尖ってしまっているのがわかる。
「龍弥に見せつけろよ、このエロい乳首」
「ばっ、か、言わな......っ」
「舐めてくれるかもよ。おまえの姿に当てられて」
そんなことあるわけがない。
「ひっ......んっ」
服の上からカリッと噛まれて、ビリビリするような快感が走り抜ける。噛まれながら舌先で舐められ、もう片方は執拗なほど指でつまんで捏ねられる。
「も、だめ、イく、イっちゃうから......あっ、ぁあああああ......っ」
痙攣のように体が震え、その場にへたりこんでしまった。父の手が離れてもなお、ゾクゾクしてピクンピクンと震えてしまう。
その時、玄関のドアが開く音がした。
忌々しげに父を睨み上げる。
「そんな顔しても、可愛いかだけだから。着替えてこいよ、雅」
耳元にキスされる。それだけでまた、体が震える。
「味噌汁くらい俺でも作れる。何なら部屋でシてくれば?」
むかつく。
けど、少し身動きする度に、少し乳首の先が何かに触れる度にドライで達した身体は疼くばかりで、俺は何も考えずにキッチンを飛び出した。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
16 / 652