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「彰吾......彰吾、お願い」
「先生、でしょ?」
ぐいっとネクタイを引っ張られた。素で彰吾の名前を呼んでいた。俺が仕事中に意識がそれるなんて珍しいことで、今はたぶん表情も作れていない。この場に龍弥がいるわけないと頭で考えてみても、自分が誰かと龍弥を見間違えるとも思えない。頭が混乱して、ひどい顔をしていると思う。
助けを乞うように彰吾を見れば、何か察してくれたのか俺の首からネクタイを抜き取ると、俺の目を覆って結んだ。
「余所見しないで、俺だけを感じて。大丈夫、俺が導いてあげるから」
優しい声音が耳元を擽る。遮られた視界では、彰吾から与えられるほのかな愛撫がよりはっきりとわかり、身動きのとれない身体を揺らす度に縄が食い込んだ。
「んっ、はぁ......っ」
「そんなに動いたら肌が傷つくよ......俺はキミを傷つけたい訳じゃないんだから。一生、優しく蕩けさせてあげるよ......」
役作りとも、彰吾自身のものとも取れる言葉が耳を溶かす。
愛して。もっともっと、俺を愛して。
「んっ......」
鎖骨の窪みに雫が滴るのを感じた。それから、生暖かく柔らかい感触が鎖骨を抉った。
「ひっ......」
そのままそれは身体中を這い回り、乳首に触れた。柔らかいそれがねっとりと絡みつくと、熱い吐息を胸に感じた。
彰吾の舌はゆっくりと、けれども確実に俺を蕩けさせる。さらに下まで降りていき、下着越しに性器を咥えられた。
「はぁぁああ......っ」
股を開いて椅子に縛り付けられた状態で、男が股間に貪りつく。俺のエロく色づいた乳首と、目隠しをされた顔が大勢に見られている。その大勢の中に、龍弥もいるのだろうか。
奥に差し込まれたモノの振動が強められる。たぶん、BGMが極力抑えられた今なら、バイブの振動音が聞こえているかもしれない。
バイブの振動、下着越しのフェラ。それだけでは達するには足りなくてもどかしい。
もっと狂わせて、もっとなにも考えられないようにして。今この場ですぐにでも抱いて。太くて熱いモノで俺のナカまで支配して......
「も......やだ......」
吐息のように溢れた言葉はそれでも会場中に響き渡った。彰吾はそんな俺の言葉をかき消すようにキスをして、ステージは再び暗転した。
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