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「んっ、う......ッ、ゲホッ......っ」
下半身を降ろし、上半身の拘束を解けば、気だるげにベッドに身を沈めて恨みがましげに俺を見上げた。
「背中痛い......」
「さすがにきつかった?でも、気持ち良かったでしょ、自分のフェラ」
「全然......彰吾にされる方が気持ちいいし......後ろも全然、足りない」
ああ、もう。俺の方が、なんて絶対ウソだとわかってる。この気高い女王様が、簡単に堕ちるわけがない。こんなので満足するもんか、とその瞳が訴える。欲に濡れた瞳。
「うつ伏せになって、リラックスしてて」
一番、雅が楽になる態勢にする。でも、一番感じる態勢でもある。
しなやかに伸ばされた足を撫で上げ、引き締まった尻たぶを拡げて指を入れる。
「んっ......」
「さっき散々弄ったからとろとろだ」
「だから、も、入れなよ......っ」
視線だけをこちらに向けて誘ってくる。甘美な誘惑に、俺は自身を貫いた。
「ふぅ......っん」
「は......っ」
足が伸ばされている分、力を入れていなくてもいつもより締まる。柔らかく蕩けたナカがまとわりついて、入れた瞬間にイってしまいそうになるのをなんとか堪える。
シーツを握りしめている手に手を重ね、身体全体もぴったりとくっつける。あまりにも薄い身体に、全体重を預けたら苦しいだろうかと心配になり、ほんの少し上体を浮かせば、ぎゅっと手を握られた。
「もっと......」
「ん?」
「もっと、くっついて......彰吾、きもちいいから......」
「うん」
隙間なく身体を重ねて、首筋に顔を埋める。雅の口から熱い吐息が溢れ、愛しさに胸が締め付けられた。
「彰吾、あったかい......」
絡められた指を口元に引き寄せられ、指先を優しく食まれた。
「雅......好きだ」
「ん......」
「好きだ......愛してる」
「は......っん」
指先に感じる甘い痺れに酔いしれながら雅の耳元で囁けば、好きだと一言言う度に奥が締め付けられ、紅潮した頬に震える睫毛から雫が溢れた。
愛しい。その心を溶かしてやりたい。寒いなら俺が温めてやる。俺の熱をいくらでも分けてやる。せめて凍えるなら共に。この美しい男と、どこまでも堕ちて行きたいと思った。
「彰吾......っ、ね、もっと、もっと......」
ねだるように俺の指に歯を立てる。俺が腰を動かせば、吐息のように甘い声を漏らした。
「はぁ......っ、きもちい......ね、なんで......きもちいいの......っ」
思い切り突いたり、ひたすら前立腺を刺激したり、乳首や前を同時に弄ったり、ひたすら快楽に溺れさせるようなセックスに慣れてるだろう雅が、こんな緩やかな抽送に戸惑い泣いている。
「俺も......こんな気持ちいいの、初めてだよ」
俺も。どんなに手慣れた水商売の女を抱いたときよりも気持ちいい。それはきっと、心が感じているからだろう。雅の心が少し溶けた。雅が甘く啼けば、俺も感じたことがないくらいに満たされた。
「彰吾......あぁ、だめ、イっちゃいそう......」
「ん......俺も、やばい」
「彰吾......彰吾」
「なに、雅ちゃん」
「好きって、言って......彰吾の声、好き」
「声だけ?......ま、いっか今は......好きだよ、雅ちゃん」
「ん......っ」
「好きだよ......ほら、一緒にイこ」
「あっ、ン、ぁっ、ア」
抽送を早めれば、絡められた指先が忙しなく何度も握られて、余裕がないことがわかる。
「雅......雅も、好きって言えよ」
「んっ、彰吾、ァ......っ」
「ほら、そしたらすぐにイかせてやるから......っ」
激しい抽送と緩やかな抽送を繰り返す。もう、限界が近いのはお互い様だった。
「しょ......っ、おねが、イかせて......っ」
「言えよ、俺が、好きだって」
早く消してやる。お前の中の、弟の存在。
「はぁっ......しょ...ごっ、すき、ね、すきぃ......っ」
「は......っ」
「や、おっきくなっ......」
「好きだ、雅、死ぬほど好きだ......!」
「あぁあああっ......しょう......っ」
「......っく」
そして二人で果てた。
「雅......愛してる」
早く。俺が消してやるから......
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