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ベッドの上で抱き合って、何度も何度もキスをした。キスなんて、数えられないくらいの人間と数えられないくらい沢山してきたのに、彰吾とするキスの一つ一つが気持ちよくて愛おしくて堪らなかった。
「雅ちゃん......」
「ん......ね、俺、普通のエッチって初めて」
「じゃあ、思いっきり優しくする」
「ね......なんでこんなにドキドキするんだろ」
「なんでかな」
「普通のエッチの方が、なんか、苦しい......」
シャツのボタンを一つ外されていく度に胸が高鳴った。
初めてキスしたのも、初めてセックスしたのも父だった。流されて、溺れた。それからこの世界に入って何人もと寝たけど、そういえば特定の誰かと付き合ったことは一度もなかったと思い出す。
露になった胸にも沢山キスをされ、敏感な先端に唇が触れれば、それだけでどうしようもなく腰が揺れた。
「あ......っん、や......」
「可愛い乳首......ほら、舌で転がしたらすぐに勃ってきた」
「あぁ......んっ」
舌先と指先で転がすような動きは、いつも受ける激しい刺激とは大違いなのに、痺れるように感じた。
ぺったんこの脂肪のない胸を揉まれ、脇腹を擽りながら下がっていった手が、俺の中心に触れた。
「あ......っ」
「脱がすよ」
ズボンのボタンとファスナーが外されると、下着ごと一気に脱がされる。キスと胸を弄られただけで勃ち上がったモノが、さらなる刺激を期待して震えた。
「雅ちゃんかわい......」
緩く扱きながら、乳首を舐められる。溢れる先走りと、彰吾の唾液が溢れる音でくちゅくちゅという水音が響いた。ありきたりな愛撫と、聞き飽きたその音なのに、彰吾の髪の毛にそっと触れてみるだけで心が跳ねた。
愛しい
龍弥以外にもこんな風に思える人ができるとは思わなかった。彰吾への想いに自分自身さえついていけなくて戸惑う。
「ね......っ、も、ナカも触って......」
ただ、この身体は快感に従順すぎるくらいに開いていく。
彰吾の指先が先走りをすくい、そのまま後ろにあてがわれる。簡単に指一本挿入されると、すぐに一本増やされた。
「あっ、ァ......っ、きもち、い......ッ」
「雅ちゃんのナカ、キツくて指ちぎれそ......」
二本の指でナカを擦られ、解すようにかき混ぜられる。馴れた身体は一瞬で溶かされ、もっと激しい刺激を求めて腰が揺れてしまう。
「雅ちゃん、今日は普通のエッチなんだから、そんなに煽んないでよ」
薄く笑う彰吾の顔を捕まえて、ねっとりとしたキスをする。
「無理......俺には普通のエッチってできないみたい。早く、彰吾のコレ、欲しい」
つま先で彰吾の股間に触れてみれば、明らかに固くなったモノがある。刺激するように足の指で撫で、足の裏全体で揉めば、彰吾の顔から余裕の色がなくなっていく。
「ガッチガチじゃん......ね、俺のナカで気持ちよくなりなよ」
「そんなの言われたら、我慢できねぇわな」
ナカから指が抜かれ、モノ欲しさに口を広げているのが自分でもわかる。彰吾が自らのモノを取り出すと、真上に向かってそそり勃つそれに思わず息を飲み込んだ。
焼けるほどに熱いソレが、入り口に触れる。
「あぁ、早く......っ」
まさにこれから熱い楔が入ってくると身体を開いたその瞬間、無慈悲にも二人分の携帯の着信が部屋に鳴り響いた。
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