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可愛い甘え
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翠は俺の手が空いたと分かっても
もじもじとしていたからこっちから誘う。
「ここ座るか?」
「…うんっ」
翠は大きく頷きイスから立ち上がる。俺は
その体をひょい、と持ち上げ膝の上に乗せた。
この前これをしたら凄く喜んでいたから、
もしかしたらして欲しいのかなって思って
聞いてみたのだが、翠にとっても当たっていたようだ。
ただ膝の上にちょこんと座っている
だけなのに、その姿さえ愛らしく感じる。
翠が嬉しそうにしているのは後ろ向きからも
読み取れた。でも、まだ何か物足りないようで
頭をそわそわさせている。動きが止まったかと
思うと、翠はくるっと振り向き透き通った
緑色の瞳を向けた。俺は首を傾げる。
「え、とっ…その…」
翠はいつも以上に戸惑いながら
自分の頭を小さく指差した。
「頭?」
俺が聞き返すとコクン、と頷く。
「なでなで…して欲しいっ…くて…」
何だこれ、本当可愛い。
急に来た甘えに反応が追いつかないでいたら、
翠は湯気が立つくらいに赤面してしまった。
「っ…何でもない、です…!」
そうこの場を逃げるように言うと俺の膝から
降りようとしたので、腕を出して翠を止める。
ごめんな、俺の反応が遅れちまっただけだから。
「わっ…」
「翠さ、可愛すぎるよ」
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