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#4(第二話 お仕舞い)
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「ひっ、ぁ、ぁう、ごべんば、ざい、ゆるじでぐだ、ひっぐ、ぇ、ざぃ」
「まぁまぁ、ゆっくり決めよ。
ちなみに、何の書類持って来てくれたの?」
「ぇっぐ、ぁ、ぁの、ぎんぎゅうの、ぇぐ、でがび、でず」
「緊急の手紙?ちょっと見せて」
泣きじゃくる少年の肩に顎を置いて、エネは悠々と手紙に目を通しだす。
「…ん?…あー、リコ、最近りんご頼んだりした?業者に」
「あ、う、うん。ぁの、ぇと、青色の、人たちに訊いて、頼んで、みた」
「何個頼んだの?」
「ぇ、ぇっとね、確か、百個くらい、頼んだ」
「このおばかさん。食べ切れないでしょー?
もう、その業者からの手紙だよこれ、個人で百個って何かの間違いじゃないかって」
「え?あ、そ、そうかな、食べれ、無いかな。みんなで、分けたら良いかなって、思ったんだけど」
「何でりんごばっかり頼むのさ。他にも色々、あーまぁいいやそれは。
とにかく、百個もいらないから、無くなったらまた頼めばいいでしょ?」
「ぁう、ん、わかった。良いよ」
「ん、じゃあそう言う事で、返事書いといて」
エネが未だ泣きじゃくっていた少年の頭をポンポンと撫でると、寧ろ驚いた表情で少年が不明瞭な発言を繰り返す。
「ぇ?あ、ぇい、ぁ、え?えと、え、と、んと?い、良いんですか?ぁ、ぁの?」
「良いよ。でも今回だけね?ほっといたらこの部屋りんごだらけになるところだったから、ま、リコのせいでもあるって事で、特別に許してあげる。次から気を付けてね?」
「ぁ、ぁりがとうございますっ、し、失礼しますっ」
少年はバタバタと走り去って、でも扉だけはゆっくりと静かに締めて行った。
「…珍しい」
「まね。たまには優しいとこ見せとかないと、飽きられちゃうから」
「…飽きる?」
「うん。経験則だけどね、人に取り込むときって最低でも二つくらい違う面が無いと駄目。
例えば今みたいに怖い面ばっかりだと、怖いのが得意な奴とか、怖いのに免疫出来て来た奴とかは言う事訊かなくなるし、逆に優しいばっかりだと舐められるし。
かと言ってたまに優しくするだけでも駄目だけどね。
理想的なのはあの子達が把握できないくらい、沢山の面があるぞって思わせる事かな。
簡単に言えば、掴めないけどなんか怖い。敵に回したくない。みたいな」
「へぇ、凄い、ね、エネ、凄い」
「…うん」
「えへへ、そう?まぁ、こういうのは得意だしね、任せといて。
…さて、続きどうする?僕萎えちゃったんだけど」
あはは、と冗談を言うようにエネが笑い、先にノイが答えた。
「…出す」
「リコは?」
「もうすぐ、でる、と思う」
「そかそか、じゃあ僕先にシャワー浴びてるね。ごゆっくりー」
チョコレート色の扉が再度開き、ローブを羽織ったエネが楽し気に出て行く。
「ん、ノイ、体勢、変える?前から、しない?」
「…うん、変えよ」
「シセル、ほら、起きて、僕が上…うん、そう。ノイ、良いよ」
ごそごそと体制を変え、正常位の体位で再度後孔と口に熱がねじ込まれた。
ぐぷ、ぐぷっ、ぐぷっ、ぐちゅっ、ぱんぱんぱんっ
緩やかだった動きが段々と激しさを増し、乾いた音が響きだしたころ、苦しげな声が耳元で聞こえた。
「ん、ふ、ぁ、出る、出る、僕もう出そうっ、あ、ん、んんっ」
「はぁ…ん、飲んで」
体内に、びゅくびゅくと白濁が注がれる。
どちらも零すことを禁じられて、全身に力を込めた。
「ん、んん。はぁ、気持ち、よかった。シセルは、良かった?」
「ぁ、は、い。気持ち、よかった、です」
「敬語、は、止めて。怒るよ?」
「ん、分かった。ごめん」
「よし、よし。いーこ。ノイはシャワー、行く?」
「…今日、夜誰だっけ」
「夜?…あ、寝るの?」
「…うん」
「えと、昨日、僕とだったから、あ、エネ、じゃない?」
「…そっか。うん、分かった…ふふっ」
小さく笑ったノイに、エネの行動の意味を悟った。
あの日から自分の部屋を奪われた俺は、毎日日替わりで三人の内誰かの部屋で寝るのだが、部屋の中ではほぼ間違いなく寝る前に犯される。
そして、今日の夜は順番的にエネの部屋。
そして、先ほど妙にあっさりと行為を中断したエネの行動。
さらに、行為が始まる前に零していた発言。
『もう、今日は一人でしようと思ったのに』
…恐らく今夜、まともに寝る事は出来ないだろう。そう、悟った。
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