アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
#3
-
「さーてと、一、二、三…めんどくさ、何人いるの?誰か数えて」
最上階の一つ下の階、主に班のミーティングで使われる一室に、僕は僕の班の子達を集められるだけ集めていた。
因みに班というのはその名の通りただのグループ分けで、特にこれと言って意味がある訳では無いが、三人のオーナーが一つの集団をまとめるというのは少し難しい気がしたので、大きくリコ班、ノイ班、エネ班とざっくり人数を分け、店全体の目標や営業形態を除く細かい活動方針などは、それぞれの班で決めるという形を取っていた。
「えっと、十三人、集まってます。二人欠席で、一人はちょっと体調崩して、もう一人は…ぇと、あの」
口ごもった少年を睨みつけ、声色を下げて詰問する。
「何。言いなよ」
「ぃ、ぁ、ぇ、ぇと…ね、ぼう、だと思い、ます」
「は?何それ」
折角良い気分だったのに、あーあ、次シセルと寝れるの明後日じゃんか。
「ぇ、と、ぁ、ぁの、ちょと、さ、最近多くて、ぼ、僕らも、一応注意、してたんです、けど、その、体力が、無いみたいで、朝、きついって、言ってて」
「仕事に支障が出なきゃ別にいくら寝てても良いけどさ、僕が、呼んでるんだよ?」
言いながらちょいちょいと手招きして、泣きそうな少年を近くに呼ぶ。
「ぁ、はい、分かって、ます」
震えている手を掴んでそのままするすると抱き着き、少し低い位置の頭を優しく撫でる。
「ん、お、髪さらさらだね、気持ち良い」
「ぁ、ぁりがとう、ござい、ます。んっ」
背中のラインから手を滑り落として、服越しに窪まりの付近を撫でると声が上がった。
「やっぱり可愛いってこういうのだよね…あ、何でもないから。
それじゃあ本題ね、今から、五分あげる。あ、やっぱり三分にしよ。
今から三分以内にその子連れて来て。出来なかったら今月の練習台は無条件で君ね。
分かった?」
「ぇ?で、でも、今月は」
「はいスタート」
「ぇ、あ、あっ」
身体を解放して突き飛ばすと、一瞬だけ呆けたような表情を見せ、次の瞬間扉をぶち破る勢いで部屋から出て行った。
「さて、と。えーっとあの子来るまで待とうか。でも暇だしなー、あ、先月の練習台の子って誰?」
あまり自己申告はしたくないと思うが、全員の視線を辿れば大体見当は付く。
「んーと…君?」
その場に居た子たちの平均的な身長で言うと、少し、小さめだろうか。
僕の顎に頭が来る程度かな、って事は150は確実に無いよね。
「ぁ…は、はい」
しかしその身長は単に年相応だったようで、声変わりをしていない綺麗なボーイアルトが心地よく鼓膜を揺らす。
「おいで」
幼さゆえに恐怖心もあまりないのか、先ほどの子よりも小さい癖に早く動いた。
「ん、良い子。先月頑張ったの?」
そのまま話すのが面倒くさくなってきたので、適当な椅子に腰かけ、前かがみになって問いかける。
「が、頑張った、ぁ、ち、じゃ無くて、頑張り、ました」
「そっか、どのくらい?」
ふと時計を見ると、一分が過ぎていた。
「ぇと、えっとね、毎日、十回、くらいね、お尻に、入れられて。でも、でも、僕、泣かないで、頑張りました」
怖くはないけど緊張してるのか、両手でぎゅぅっとシャツの裾を掴んでいる。
「へぇ、凄いじゃん。頑張ったね。頭出して、撫でてあげるから」
「あ、ありがと、ございますっ。ん、ふぇ」
恐る恐る下げられた頭を優しく撫でると、ノイに似た金髪の、だけど子供特有の柔らかく絡みつく髪の毛が気持ちよかった。
「いーこいーこー。練習台は大事だよ。皆のセックスの練習には、欠かせないからね。
何より入れられる練習になるから、よく頑張ったね。偉い偉い」
一月に一人選ばれる練習台は、恐らくこの班特有の制度だと思う。
選ばれた練習台は他の子達の文字通り練習台になり、アナルへの挿入は勿論、フェラやイマラ、あとスカトロとかも関係なく好きにしていいことになっている。
まぁ、お客さんの中で入れて欲しいなんて要求を出してくるのは少ないから、実質ストレス発散をさせるための制度だけど、今の所上手く機能してる様だ。
視線をずらして時計を見る。後、三十秒。
因みに、僕らがオーナーになってからも一応娼館として男の子の提供は続けているが、それに加えて二年前のあの時から新たにお金を稼ぐ方法を増やした。
それに関わってくるのがいわゆる『青服』なのだが、『青服』というのは業者名で、特別青い服を着てるとか、そう言うわけじゃない。
僕らが新たにする事になったのは、簡単に言えば店舗式の誘拐。
この店に来るお客の中には一見さんも多く、その中には成金くさいやつもいる。
そう言う客に狙いをつけ、件のプレイルームへ案内、ガスで動きを封じ、監禁。
青服が来るとその客の身に着けている服や、装飾品などからその客のランクをS、A、B、C、に、分け、掛ける人数分を手間賃としてこちらに払う、という具合だ。
ダメもとで始めたのだが、今では本業の稼ぎと拮抗するほどの利益を上げている。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
30 / 48