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#4
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と、ここで。
「ありゃりゃ、時間切れだねー。皆、準備しといて」
周囲の男の子たちを一瞥すると、皆一様に服を脱ぎだした。
言わずもがな、練習台の子を輪姦す準備だ。
ばんっ、と慌ただしく扉が開き、さっきの子ともう一人、赤毛の寝癖が跳ねまわっている少年が入って来た。
「はぁ、はぁ、ぇ、ぇと、連れてきまし、ぁ」
服を脱ぎ始めている周囲を見て察したのか、小さく声を上げた切り黙り込んでしまう。
「おいで、二人ともね」
だからそれを見て、声を掛けた。
数秒の躊躇いの後、俯いた方が先にとぼとぼと近寄ってきて、その後に赤毛の子が続いた。
つむじが良く見える頭に手を乗せ、髪の毛の奥に差し込むように指を滑らせる。
「…んー、んん。合格」
「え?」
ここでようやく、顔が上がった。
「君、本気で走ったでしょ?ここから大して距離無い筈なのに、頭びっちゃびちゃだもん」
「え、えと、走りました、けど?」
「うん。だから合格。よく出来ましたー」
「え?え?」
未だによく意味が解らないらしく、答えを探すようにきょろきょろと周囲を見渡している。
周りの子から答えが出てくる気配も無いので、はっきりと言ってあげる事にした。
「君は、実験台免除。その代わりにそっちの子が今月ね」
「ふぇ?」
多分そもそも頭が弱いんだろう。
遅刻をしてきておいて先ほどから何度も欠伸をしている赤毛を指さし、そして一瞬考えてその指を二本に増やす。
「やっぱ二ヶ月。ほら、始めていいよ。じゃあ今月もお仕事頑張っていこーねー」
はい。分かりました。お疲れ様です。
方々から口々に返事が聞こえ、それに混ざって焦りを含んだ、え?え?という声と、早く脱ぎなよ。とか、そんな声が聞こえたが、無視した。
「ふぁーあ、欠伸見てたら眠くなってきちゃった。シセル探してお昼寝しよっと」
僕は大きく伸びをして、臙脂色の廊下を歩き出した。
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