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#10(第五話 お仕舞い)
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「────んぁ、しせ、る、きもち?」
枕に押し付けられた頭にそう問いかければ、その頭がぐぐっと、横を向いて、息を切らしながら声が聞こえた。
「ん、は、だい、丈夫だから、早く済ませろ」
「だ、いじょうぶ、じゃなく、て、きもちく、なろ?」
シセルの中に入った僕の一部が、その締め付けに痙攣して喜ぶ。体の中心が引きずり出されるようなその響きに、僕は動きを少し早めた。
「きもち、ぃって、言ってみ、て、よく、なるよ」
僕は確信している。きっと、気持ちがいい筈だ。痛いだけの時は、汗は出ない。痛くて、痛くて、怖いのが湧き上がって鳥肌が立って、身体中に寒気が走るから。
シセルの背中は、汗で妖しく濡れていた。
「しせ、る。言って」
その背中に倒れ込んで、お願いするように言ってみれば、シセルは、横に向けていた顔をもう一度枕に押し付けて、低く、くぐもった声を漏らした。
「…きも、ち、ぃ」
ずくりと、僕のお腹の中が軋む。ぞわぞわと熱が這いあがってきて、全身がぽうっと温かくなった。まるで、薬をお酒で流し込まれた時みたいに、目の前のシセルは肌のきめまでしっかりと見えるのに、それ以外がぼやけて薄暗く見える。
「きもち、い、でしょ、ね?言う、と、よくなる、よね」
「は、ぁ、うる、せぇ…くそ…んで」
前からすればよかった。
シセルが少し辛そうだったから、後ろからの方が楽かと思ってしてたけど、こんな事なら前からすれば、シセルが今どんな顔をしてるのか、見れたのに。
「あ、ぁ、でも、ん、ふ、ぇへへ」
僕の顔も、見られなくて済むけど。
シセルの前では、良い子で居ないと。こんな、獣みたいな僕を見られちゃいけない。よだれが止まらなくて、息がしづらい。だから、口を開けたままになる。
唇の端から垂れたよだれが、シセルの肌にぼたりと落ちた。
触ってみると、熱くて、思わず塗り広げれば、シセルの汗と混ざり合って、見えなくなったと思ったら、またぼとりと、滴が落ちる。ぼとりぼとりと落ちていく。
僕はべろを一杯に伸ばして、肩甲骨の間から、うなじに向かって舐めあげた。
「ひ、ぅ、お、まぇ、さっきから、何してんだよ」
可愛い声が聞こえる。
僕はシセルの背中が乾かない様に、何度も、何度もべろを滑らせて、シセルが自分で前を弄りだすまでずっと腰を動かし続けて、シセルと一緒に、僕も絶頂に達した。
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