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#3
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「…おい」
「ふ、ぇ?ぇ、ぁ」
とりあえず声を掛けて見たら、異常な程に怯えられた。
「聞こえてる?」
「…ぅ、あっ、は、はぃ」
小さく頷いて、慌てたように返事を返す。あぁ、そう言えばさっき殴られてたっけ。
「立てる?歩ける?」
出来れば他の人間の精液など触りたくなかったのでそう聞いたら、悲痛な表情を浮かべて、震える足で立ち上がろうとしていた。
ずしゃっ
が、転んだ。
「ぁぐっ、ぅう」
強かに打ち付けた様だ、涙目で顎をさすっている。
「とりあえずさ、返事して?立てる?歩ける?」
「ぁ、ぅ…だで、ま、ぜん」
「はぁ、なら最初っからそう言え」
大仰にため息を吐き、中学生くらいのその身体を何となく抱っこした。
あ、これ持ち方考えればよかったかも。
服にべっとりと突いた白濁を想像し、一瞬の後に後悔しながら。
「…で、シャワー室ってどこ」
「えと、あ、あっぢだど、おぼい、ぇぐっ、ばず」
指を指しているつもりなのだろうか。
ふにゃふにゃと動いてどこを指しているがまるで分らないが、とりあえず腕が持ち上がった方向に向かって歩き出した。
「ふぅっ、ぇぐ、ひっぐ」
「…」
「ぅぅ、ぇうぅ、あぅ」
「…」
「はぅ、ぅぅぇ、ひぃっぐ」
「煩い。耳元でぐずぐず言わないでくれる?」
「ひっ、あ、ご、ごべんな、ざっ、えっぐっ、ごべっ、ひぃっぐ」「あぁもういいから、分かったから」
予想以上にめんどくさいなこれ。何、どうすりゃいいの。
「あー、何か、喋ってた方が良い?」
「ふぇ?」
「だから、喋ってたら気がまぎれるかって聞いてんの」
「ぁ、ぇあ、えと、ぇと」
「じゃあ勝手にしゃべるわ、名前は?」
「な、舐めろ?」
「言って無い。どんな聞き間違えだ気色悪い。な、ま、え」
「名前、名前は、ぇと、リコ」
「リコか、リコは、えーっと、好きな食べ物は?」
「り、りんご?」
「何で疑問形なんだよ、と、ここ?」
シャワー室、とは書いていなかったが、それっぽいマークのある扉があった。
「ぇ?と、あ、はいここ、です」
「ん…あー、きったねぇなぁ」
正に、その一言に尽きた。
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