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小さな子供の前で少し泣きそうになって慰められたことに後々羞恥を感じて逆上せるといけないからと言って強引によつばを風呂から上がらせた。
風呂は怖いがまだ泡で遊びたかったのか名残惜しそうに体についた泡を手に取っている。
その泡をシャワーで流しながら一つ提案をする。
よつばに嫌な思いをさせたくないが風呂に入らないのは色々問題があるだろう。
「よつばがいいなら、少しずつ風呂に慣れていく練習しないか?絶対俺も一緒に入るし、怖さが紛れるなら毎回泡風呂にしてやるから、どう?」
流れていく泡を寂しそうに見つめるよつばがちらりとこちらを見上げる。
悲しそうな顔をしていると思ったがその顔は案外キリッとしていて、こくりとしっかり頷いた。
「本当にいいのか?」
自分から言い出しておいて変だとは思うが聞き直すとうんうんと頷きながら俺の手を握ってそれを自分の頬に持っていく
自分で持ってきた俺の手によつばがすりすりと擦り寄って
『こわくない』
と、下手くそに微笑みながら唇が紡いだ。
ドクン
心臓が一際大きな音を立てて鳴る。
よつばはこんなに可愛かっただろうか。
俺の手に頬を寄せて微笑むよつばがたまらなく可愛い。
柄にもなく顔に熱が集まったのを誤魔化すようによつばの頭をグリグリと撫でた。
「よし、決まり。頑張ろうな、よつば。」
そう言えばよつばはまたうんうんと頷いた。
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