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あの後気づけば寝ていたらしくカーテンの隙間から入ってきた朝日が顔に当たって目が覚める。
起き上がろうとするが右腕が重い。
見てみればよつばが乗っていた。
夜中無意識のうちに抱きしめていたらしい。
俺の腕に包まれ小さく丸まって寝息を立てるよつばに光が当たってはちみつ色の髪がキラキラと光る。
「こんなに綺麗なのにな…」
自然とそんな言葉が出て頭を撫でる。
よつばは昨日と同じように手に擦り寄ってきた。
寝ていても自分の手に反応して擦り寄るよつばは堪らなく可愛い。
―キィ
「櫻〜起きてる…ありゃ?」
小声でそっと入ってきた美咲が俺を見て変な顔をする。
「お前よつばくんの隣で眠れたんだね」
「は?眠れるだろ、そりゃ」
「ふぅーん?」
意味ありげな顔をする美咲に首を傾げる。
まぁいいやと言って美咲はよつばに近寄りちゃんと眠っていることを確かめる。
「うん、薬効いたみたいだ。よつばくん見てるから飯作って、腹へった。」
タイミングよく美咲の腹がきゅるるっと音を立てたので溜息をつきながら布団を出た。
「なんかあったら呼んで」
「はーい」
ぷにぷに〜なんて言いながらよつばの頬をつつく美咲を尻目に三人分の朝飯を作るべくキッチンへ向かった。
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