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47 よつばside
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僕にとって特別なこと。
今じゃ考えられないくらい嬉しいこと。
僕の心をビリビリ刺激するような出来事があれば僕の喉はまた、声を出してくれるかもしれない。
櫻さんが僕の声を聞きたいって言ってくれた。
みさき先生が僕とお話をしたいって言ってくれた。
僕だってそう思う。
櫻さんと一緒に声を出して笑いたい。
みさき先生といろんなお話をしたい。
もちろん、櫻さんともたくさんたくさんお話をしたい。
僕の好きなもの、嬉しかったこと、楽しかったこと、
あとは、行ってみたいところ、見てみたいもの、食べてみたいもの、やってみたいこと、
それと、僕の家族のこと。
お話したいことは山ほどあって、それを全部伝えるにはきっと一日じゃ足りない。
でも僕は櫻さんのお家に住むって決めたから一日で話せなくても次の日がある。
次の日じゃ足りなくても、また次の日がある。
声が出るようになったら一番最初に櫻さんのお名前を呼ぶんだ。
その後にありがとうって伝えよう。
それからたくさんたくさんお話しよう。
今からとっても楽しみだ。
早く、早く声が出てほしい。
櫻さんがくれる、心を震わせる刺激的な出来事がすごく待ち遠しい。
だって僕は、その刺激が、嬉しいものとは限らないことを、まだ知らないから。
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