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22 よつばside
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体の泡を流し終わって待ちに待ったあわあわお風呂の時間。
楽しみで湯船に近づくと急に足が竦んだ。
湯船の壁にシャワーを使ってた時に跳ねたお湯などが付いてる。
付いているんだ。
付いているのはお湯なはずなんだ。
なのに、僕の目に映るのは
_真っ赤な血
お母さんに背中を切りつけられた時に見た湯船の景色。
壁には僕の血がべっとり付いていて、止まらない血が排水口へ流れていく。
ここは櫻さんの家なのに自分の家に帰ってきちゃったような感覚になって足が震える。
湯船の淵にしがみついていると優しく抱き上げられた。
_櫻さん?
その手が櫻さんだと分かった瞬間に見えていた血はなくなって視界が明るくなる。
僕をバスチェアに座らせて、僕のためにあわあわのお風呂を作ってくれてる。
僕を傷つけない櫻さん。
櫻さんがいると僕は何も怖くないみたい。
そんな櫻さんと、ずっと一緒にいたいなんて
神様は許してくれるわけないよね。
悲しくなって櫻さんの背中に抱きついた。
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