アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
知りたい
-
「…親父さん、厳しい人なのかい?」
「は?初対面のオッサンに誰が教えるかよ」
ムキーーーッッ!!!
初対面じゃないですぅー!
昨日知り合ってますぅー!
オッサンと違いますぅー!
「ま…まぁ、個人情報なんか人に言うもんじゃないよね。家庭の事情も一応個人情報だもんね。深刻な相談を人に言うとスッキリするとか言うけど、個人差あるよね。うん。」
「…」
無視かね?
さりげ、"実はオレね____。"の態勢に持ち込んだってのに…
「厳しいんじゃなくて、ゴミなんだよ」
不意に発せられた言葉は
小さな少年が出すには
ひどく重たく
ひどく冷たく
ひどく寂しく
俺はここが病院で、
その病院に立花くんがいるということを軽く捉えすぎていた
「……ごめん」
「いいよ、別に…」
立花くんは布団にもぐり込んでしまった
「……またね」
俺は小さく呟くと、病院を後にした
俺はただ純粋に立花くんを、もっと知りたいと思った
立花くんの心を楽に出来るかは別として、立花くんを精一杯サポートしたくなった
立花 ニノネ
これからはもう、君一人じゃないから。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
8 / 55