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病気
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「オッサン、オレの病気先生に訊いたりしなかったのか?」
「だって…普通出会って間もない赤の他人に大事な個人情報教えてくれないでしょ?」
「オレはオッサン以外にまともな客はいねえから、別に知られても問題ねーよ」
そういうもんなの?
てか、本当に俺以外にお見舞いくる人いなかったんだなー
……ん?
「まともな客って何?俺偉いの?」
「バカか?」
うぎぃいい!!!
いちいちこしゃくなガキめが!!
「オッサン、"エイズ"って知ってる?」
「はぇ?えいず?」
あのかの有名な感染症かな?
……もしかして、
「立花くんの病気がその、エイズ……?」
「そー」
立花くんはベッドから降りて、ドアの鍵をかけてから俺の顔を哀しげに見据えた
ああ、いや。
その眼は"哀しい"という言葉でくくるには、あまりにも足らなくて
「オレ、エイズ感染者の人とセックスさせられて、感染したんだ」
この重い出来事を告白するには
恐怖するほど似合っていた
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