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ランチが終わり、魔界にも夜がやってくる。
もちろん、夜といっても地上と同じ時間で回ってないしそもそも外は明るい。
ヴァンパイアも不死身とはいえ、朝陽に弱い。
まぁ、肌が少々赤くなる程度だが。
痛いものは痛いのだ。
「ルイ、今日は寝ようか」
「…明るい…のに?」
「あー、ほら俺ヴァンパイアだから?」
「うん。僕は…寝ます」
すでに疲れてうつらうつらとしていたルイは頭を前後に揺らした。
まずは着替えないとなぁ。
ルイ、小さいから俺のサイズじゃぁ大きいしなぁ。
「まっ、仕方がない」
「ん…?」
「ルイ、これ着て。明日ルイの衣装を揃えるから」
「はい…」
それでも動かないルイのTシャツを脱がし俺のシャツを羽織らせる。
わかっていたが、ワンピースみたいだ。
これは、やましい気持ちで着せたのではない。
が、
ルイ、すごく可愛い!
「これ…アーネストさんの匂いが…します」
ルイが自分の身体を抱きしめ、へへっと笑った。
「ルッルイ!寝よ、ほらベット入って」
危険だ。
これで、理性を保てというのか⁈
「アーネストさん…もし明日、夢から覚めても…僕は幸せです…」
既に目をつぶっているルイが静かにそう言った。
「夢じゃないよ。明日も会おうねルイ」
「…」
ルイが少し微笑んで、寝息を立て始めた。
もし、明日ルイがいうように夢から覚めて、横にいなかったとしても絶対にまた会いにいく。
何が何でも、また会おうね、ルイ。
おやすみ。
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