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「えっ…」
「アーネストさん…」
「わかった、おいで?」
俺が両手を広げると遠慮気味にルイが飛び込んできた
ちょっとした意地悪で俺からは力を入れない。
そうそたら、ルイが細い腕で一生懸命に俺に抱きつく
あー、可愛いすぎる。
「アーネストさん…ギュッ」
「ふふっはい、ギュッ」
あまりにも可愛いルイを強く抱きしめる
ルイの髪が頬にあたり少しだけこしょばしい
「ルイいい子にしてたら、帰ったらまたギュッてしてあげるから、ね?」
「はい、僕…いい子にしてます」
ルイを一人にしてしまうのは気が引けるけど、仕方がない
俺だってこの先ずっとルイの側にいてやれるとも限らないのだから。
「じゃぁ、ルイいってきます」
「いって…らっしゃい」
ルイがバイバイって、手を振った
俺は絶対帰ってくるからねって手を振った
伝わるかなんてどうでといい
この気持ちがルイと一緒になれれば
玄関のドアが閉まる瞬間までずっと手を振っていたルイがまた消えてはしまわないか不安になる
微かにルイの感触が残っていてそれがまた一層俺の足を止める
「俺って案外女々しいなぁ。頑張ろう」
独り言をつぶやき、俺は仕事に向かった
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