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俺たちヴァンパイアは性別の観念があまりない。
美しいものに惹かれる。
ヴァンパイアの美しさは、人生の武器になるほどだ
「アーネスト…くれぐれも気をつけろよ」
朝と同じ言葉を繰り返すシャルに、俺も受け流していた言葉を受け止める
ルイに悲しい思いなんてしてほしくない
「はぁーーーーー…早く帰りたい」
「ほら、だったら早く終わらせるぞ」
___________………
「ただいまー!」
「アーネストさんっ!」
ドアを開けた瞬間にルイが飛び込んできた。
久しぶりに感じた、人の温かさ。
「ルイ、ずっと待っててくれたの?」
「はい…アーネストさんが帰ってきてほしいから」
「ふふっ…帰ってきたよ」
もう一度ギュッとしてあげる。
ルイも俺も誰かに抱きしめられるのが好きなのかもしれない。
「違うか…ルイだからか…」
「へっ?」
「ルイにギュッてするの、好きだなぁ」
ルイを見つめて言えば、頬に赤みがさす。
照れるルイはこの世のどんなものより可愛い。
もし、勝るものがあるとしたらルイの笑顔ぐらいだ
「ルイのおかげで疲れがふっとんじゃった!」
「本当ですか?…僕、嬉しい」
「ルイは可愛いなぁ」
頭を撫でてあげると少しだけすり寄ってくる。
多分、無意識なんだろうけど。
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