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「ルイス?」
もう、自分ではなかった
ルイスという名前を貰った僕は汚れてしまった
もう、帰る事などできやしない
「もっと…もっと…んっ…はぁん…もっとぉ…」
「ルイス…」
ならば堕ちてやる
もう、戻れないのならとことん堕ちて、僕は汚れたまま死ぬ
それが、もとから決まっていた運命だったのだ
僕が知らなかった運命だ
この男の首に腕を回し、抱きつく
少しでも安心したかった
この男も自分と一緒に堕ちる
それを見て安心したかった
「ルイス…イクよっ」
何度も男は僕の中でイッた
暖かい感覚に出ない涙を恨んだ
一度も抜かないので、男が突くたびグポグポと音がなる
必死に男の首に縋った
最後に顔にかけられイヤな臭いが鼻を駄目にする
身体中がベタベタする上に腰が痛い
「ルイス、気持ちよかったよ」
頭を撫でられ、まだこの男を信じていた頃の自分を思い出す
ただ触れられる事が嬉しかった
それは、頭でも頬でも背中でも
ただ嬉しかったのに…
「また、ヤろうな」
「はい…お父様…」
お父様と僕の関係はその時から変わった
性奴隷と言ってしまった方が僕の説明は簡単で
部屋にはあの男のシャワーの音が響いている
この世界に淡い期待を抱いていた自分があまりにも馬鹿らしくなり思わず笑った
自分にまだ笑う事ができたのかと驚いた
立ち上がり自分のシャツを探した
体を洗わなくてはいけないし、勝手に家のお風呂には入れないのでどうしようかと迷った
そこでシャワー室からお父様に声をかけられた
「ルイス、おいで」
同じ言葉
僕を堕とした悪魔の囁きに僕は足を引きずり罠にかかったフリをする
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