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深くお辞儀したルイの袖は余っていてダボダボだ
シャツも膝上ぐらいまであってシャツワンピみたいになっている
「ルイ、あっあがったんだね。あっご飯出来てるから、食べようか」
「はい…!」
また久しぶりに3人が集まった食卓
ルイは心なしか嬉しそうに見える
魚のソテーはいつもより美味しく食べられるかもしれない
…ルイと2人だと料理に集中できなくて美味しく食べるも何も味がしなくなる…
俺って本当に甲斐性なしだなぁ…なんて
「アーネストさん…美味しい…です」
「ん、これ美味いよアーネスト」
「ふふっそお?良かった」
俺たちヴァンパイアの至福な時間は吸血してる時に変わりはないんだけど、こんな時間もいいなって最近思うようになった
一人では見えなかったそれが、ルイと同じ時間を過ごすようになって初めて見えてきた
何もかも初めての感覚に眩暈さえする
「ルイ、美味しいね」
「…はいっ!」
誰かと美味しいねなんて言った事ないし
そもそも食事なんて一人でするものだと思ってた
まあ、ヴァンパイアの食事が吸血みたいなもんだからだけど
「あーそうだ、会社っていうの?潰れた」
「へ?」
「お前が殺しただろ?だから立て直すまでの間は一度畳むって」
「そーなの?じゃぁ俺たちの仕事は」
「なしだなぁ。まぁしたいな、探すしかないだろ」
潰してしまったのか
俺が
「気に病むなよ、アーネストお前が悪いんじゃない」
「ありがとうシャル」
「俺だって休めるんだから嬉しいしな」
なっていって笑うシャルに此れまでどれだけ助けられただろう
自分のしでかした事に責任は取らなければならない
それが秩序を作った男の理想だ
ヴァンパイア内で抗争がない事はないが、俺の場合は何かしらの罰は受けなければならないだろう
監禁かもしくは死刑か
どちらにせよルイと離れる事にはなる
また、シャルを頼らなければならない
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