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悪事
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「やっぱりかよ」
「ふっ…返すわけないだろう?これがあれば…彼らが死ぬことはない…大切な者を失うことだってないのだから」
ルイの涙
それは不死の効能がある
悪魔と天使というあってはならない二つの種族の血を受け継いだ混血の涙には様々な願いを叶える力がある
だからこそ、此奴等はルイの涙を奪った
何が天使だ
詐欺師の間違いじゃねーか
「力づくでも返してもらおう」
「我々は死なない」
シャルに生き返った奴らが群がり始めた
流石に数で来られるとは思っていなかったであろうシャルは簡単に取り押さえられる
「友達なんだろう?」
「…」
「殺せと指示を出せば彼らは簡単にあいつを殺すだろうなぁ」
大天使が手を広げて俺を見つめる
光に包まれたそいつは、今はただの殺人鬼だ
聖人顔しやがって
「アーネスト…さん…」
「ルイ…?」
腕の中で眠っていたはずのルイが目を覚ました
「アーネストさん…助けてほしい?」
「え?」
ルイが怪しく笑った
天使みたいな笑顔の悪魔のルイが俺を惑わす
「アーネストさんは…僕の大切な人だから…助けてあげる…」
「ありがとう…」
やっぱり君に助けられてしまった
ルイは俺が思っていたより強いんだね
ルイが俺の肩に顔を押し付けて柔らかく笑う
そうすれば、生き返った奴が倒れ出す
「おっおい…何が…」
「僕の涙なんだから」
「…ッ…まっまさか…」
「死ぬんだよ…一度心臓が止まったらその人は死ぬんだよ…僕の涙で生き返っても…それは動く人形にすぎない」
大天使が崩れる
何を思ってないてるのだろうか
死なせてしまった娘か
殺してしまった仲間や部下達か
それとも、自分の力にか
「そこまでです…アーネストくんシャルくん、久しぶりですね」
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