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「アーネストさん…あのね…僕も好き」
「ルイ…!」
ルイが恥ずかしそうに笑った
よく笑うようになった
これからは、よく泣くようになるのかもしれない
ルイのこぼれた涙を拭いながら思った
魔界に着きルイが大木に話しかけ場所を戻す
少しだけ天界の余韻が残っているのかルイは寂しそうにゲートがあった場所を見つめていた
「帰ろうか」
「はい…アーネストさん…」
「そうだね、時々会いに行こうか」
「…はい…!」
天界は嫌いだ
もちろん俺がヴァンパイアだからだという理由もそうだが第一に天使を好まない
苦い顔をしているシャルも同じだろう
しかし、君が望むなら
君が死にゆく間は君の全てに仕えよう
俺の人生をかけて
「アーネストはルイス君に甘いなぁ」
「ふふっルイにだけに決まってるじゃないか」
「恥ずかしい…ですね…誰かに甘やかされるのは」
「そう?じゃぁこれからはいっぱい甘やかしてあげるからね」
ルイが顔を隠すように俯くが顔の代わりに露わになった首は真っ赤だ。
そんな首にキスを落とせば少しだけ反応した身体に嬉しくなり噛み付いてしまった
「いっ…たぁ…」
「あっ…ごっごめんね!」
「アーネストさん…飲むのはいいから…その…言って欲しいです…」
真っ赤な顔をして俺を睨むその目にはちゃんと涙が浮かべられている
「ルイ、本当に良かった」
「何が…ですか…?」
「おーい、2人の世界に入んなよ。ほら帰ってからにしろよ」
「そうだね、ルイ家に帰ったらちゃんと慰めてあげるね」
「へ…」
ルイを抱き上げ笑顔の俺は初めて家に帰るのに楽しみが生まれた
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