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ルイが悪夢を見てから一週間
やはりと言うべきか、ルイに異変があった
夜中に怖い夢を見て起きることが頻繁になったのだ
内容を教えてはくれないのでどうしようもなくルイの背中を摩ってやる事しかできない
「アーネストさん…アーネストさん」
「ルイ?」
「いかないで…お願い…なんでもするの…お願い…」
「…」
ルイの寝言からわかる事と言えば俺がどこかに行ってしまうらしい
そんなはずはないのに
俺は生涯、君の側にいると誓ったのに
「不安…なのかい?」
「アーネストさん…アーネストさん…」
「ルイ…不安なんて…いらないんだよ…」
俺の名前を呼び続けるルイに口づけを落とした
「アーネストさん…お願い…起きて」
「ルイ…?」
また揺さぶられ目を覚ませば不安そうに潤むルイの瞳と青くなったルイの顔があった
「アーネストさん…お願い…僕の側にいて…?」
「いるよ…君の側に」
「違うの…違うの」
「何が違うんだい?」
ルイが涙を流す
俺たちで手に入れた涙を…ルイは流す
「貴方には…愛してる人がいるのでしょう?」
「え?」
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