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「アーネストさん、泣かないで…僕はもう、貴方のモノだ。貴方が僕を好きなようにすればいい…あなたが望む事は、僕も望むことだから」
ルイは微笑むように俺の事を刺す
「だから…怖がらないで」
温かいものが俺の頬を撫でていく。
泣くという行為にここまで救われたのは、初めてかもしれない。
「…俺は…怖いんだ…怖い…」
言葉にすると、それは途端に現実味が帯びてきて
あぁ、俺は怖かったのかと自覚するとなんとなく、心が軽くなった気がした
「僕も…怖い…だから…アーネストさんと一緒にいる!」
ルイが笑った
それは、花が咲くように
花が綻ぶように
とても、綺麗に
「…笑わないで…」
「へ…」
「そんなに…そんなに綺麗に笑わないでくれ!」
「アッ…ネスト…さん?」
気づいた時にはルイの真っ白な肌に牙を突き刺していた
口の中に広がる甘い、甘い血の味
止めなければならない
この牙を抜いてやらなければならない
あぁ、俺は弱くなったのかな
君を離してしまうことに大きな恐怖を抱いている
「あっ…んん…ア…ネスト…さん…」
「はっ…はっ…」
やっと意識がはっきりして牙を抜く
その傷口からは血が滴り落ちている。
「ルイ…ごめん…」
「アーネストさん…?」
「ごめんね…」
俺はそのままルイを押し倒す。
硬い床に。
「アーネストさん…するの?」
「ルイ…アイシテル」
傷口に舌を這わせれば、ルイはピクンっと反応する
服の裾から手を入れ、肌に手を滑らせ感触を楽しむ
スベスベしていて滑らかだ
「んっ…アーネストさん…それ…こしょばしい…」
「気持ちいいの間違いでしょ」
ろくに抵抗をするわけでもなく、ルイは俺の首に手を回した
引き寄せられ俺と距離が短くなる
近距離で見つめあっていれば、唇を舐められる
普通のキスとは違う甘いキス
ルイからキスしてくるのははかぞえるほどしかない
嬉しい…
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