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恋人になりたい 2
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放課後、今日は久しぶりに店の手伝いがあったので、誰にも声をかけられないうちに教室を出てそそくさと帰り道を歩いていた。
そういえば教室を出る時に小澤くんと少し目が合ったような気がしたけど、何も話しかけられなかったなと考える。
店に着くとその周辺の男子高校生で賑わっていた。
父がいうには、可愛い女子高校生が入ってくれてそのメイド姿を見るために男子高校生が来ているのだという。
ちなみに僕はしばらく店の手伝いをお休みにしていたのでその子と会うのは、初めてである。
誰もいないスタッフルームでメイド姿に着替えていると、噂のその子が入ってきた。
男の俺が女装しているだなんて知られたらまずいし、恥ずかしい。
急いでウィッグを被り、メイド服を着る。
「あ、初めまして〜」
ひょっこりと1番奥のロッカールームに来た彼女。
ふぅ、なんとか間に合ったようだ。
「あ、初めまして…」
気持ちが落ち着かないまま、彼女に目を向ける。
父から聞いた通り、その子は美少女だった。
栗毛のロングヘアで髪の先の方でくるんと巻いてあるし、目がぱっちりしてて桃色の小さな唇と色白な小顔、巨乳でスタイルもいい。
「笹本まりあですっ、よろしくね」
名札を見せながら語尾にハートマークがつくような声で挨拶してくる。
「えっと…蔵本みなです、よろしく」
僕も同じような感じで挨拶したけど、気持ちが落ち着かないし、ウィッグがズレてないかだとか変じゃないかなど気になることがいっぱいで普通にできたか分からない。
「…みなちゃんってほんとやまとなでしこみたいな感じで聞いてた通りっ」
いきなり彼女が僕のウィッグの髪を触ってくるからひえええっと心の中で驚かずにはいられない。
と、とれちゃうよ、触らないでえええと思いながら
「え、あ、そ、う??」
そ、そういうまりあちゃんも栗毛でお人形さんみたいでかわいいとどもってしまいながら相槌を打つ。
「私たちいい意味で正反対ね」
にこっと笑いながら言ってくるけど、なんか目の奥が笑ってない感じがした。
「え……?」
何この雰囲気と思いながらも彼女の目から目を離せずにいると、裏口のドアが開いた。
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