アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
まりあちゃん 7 (まりあside)
-
場面は戻って湊と潤が食事をしている頃。
二人を引き離すことも
悠斗君を不安にさせることも
潤がみなと仲良くなってもらうのも
みんな成功した。
シャッフルデートといっても、
私と悠斗君は、悠斗君の要望により
遠くから見守ることになって
いま2人から少し離れたところで
食事をしている。
向かい側に座る悠斗君を見ると、
ハンバーガーを食べながら
じーっと食いるように
みなの方を見ているようだった。
嫉妬心というか
執着心というか
こんなにかっこいいのに
少し可愛いくらいのあんな女がいいなんて。
けれど、
私は諦めてはいなかった。
悠斗君も諦めが悪そうだけど、
あの女はころっと潤に落ちそうだし
あの女さえ悠斗君を諦めてくれれば
傷心の所に私が慰めて
私が彼女になれるはず。
そう、
私が狙って落ちない男はいない。
例え彼女もちだったとしても。
嫌いだったとしても。
そもそも悠斗君のことを知ったのは、
SNSだった。
球技祭で隠し撮りされたと思われる写真が
すごくかっこよくて。
こんなにかっこいい彼が私だけを好きな未来を
想像するだけで興奮した。
そんな彼が
メイドカフェで働いてるなんて
知った時はびっくりしたけど。
しかもあの女が好きっていうことも。
あの女も、結構モテる方だったらしく、
すぐにあの女のことを気にしてて
私と同じ高校に通う男、杉山潤を
見つけることができてよかったけど。
今日の最終ゴールは、悠斗君に
あの女と潤がキスしているところを
見せること。
上手くいかなければ、
その直前だっていい。
なんでもいいから
潤をあの女が好きになってる証拠を
見せる。
その後なんて
別れにまっしぐらなはずよ。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
73 / 83