アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
やり直し 2
-
まりあちゃんと目が合った。
けれど、すぐにさらっとそらされ、
僕の横を通り過ぎ
ホールに料理を持っていく。
別に、
なにか声掛けて欲しかった訳では無いし
別に、
まりあちゃんになんかした訳でもない。
けど、
なんか
なんだよ。
って思ったり。
気を取り直してキッチンに入ると、
母さんから料理を押し付けられる。
「もう〜、何してるの、遅いわよ、
早くこれ5番テーブルに持ってて」
うんともすんとも言えないまま、
料理を受け取って言われた通りに運ぶ。
言われたテーブルに目を向けると、
そこは、
杉山くんが座っていて。
なんとなく恥ずかしさが込み上げてきたけど
気を引き締めて
「お待たせしました〜。
特製ティラミスプリンと
スペシャルプレートです〜」
愛想良く笑いながら料理をテーブルに置く。
「あ、みなちゃん!」
僕に気がついた杉山くんと目が合う。
「杉山くん…来てくれてありがとうね」
そのあと、なんて言えばいいかわかんなくて
とりあえずごゆっくりなんて言って
逃げるようにキッチンへと戻ってくる。
背中が、
なにか言いたそうな杉山くんと
杉山くんの友達の視線のせいで
すごく熱かったけどね。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
78 / 83