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球技祭 4 (小澤side) (修正済)
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時は遡り、午前10時20分。
試合が始まる前の10分前のこと、
俺らの試合はもうすでに始まっていた。
「なんだ、あんたも一緒なんだ」
準備運動兼モチベーションを整えていると、
後ろから話しかけてくる奴がいた。
この気に食わない話し方といい、声。
すぐにその相手が分かると、舌打ちをしながら振りむく。
「江端君じゃん……。
あんたもってことは……君もなんだ」
眉がぴくぴくと動くのを感じながら無理矢理笑って言う。
「そうなんだよー。
あ、俺の為に湊が応援にきてくれるんだ。
小澤君は誰か来るのか?」
えっと少し動揺しながらもここで顔に出したら負けるなと思いながら、
ポーカーフェイスで応える。
「あ、偶然。俺も蔵本君が来てくれるらしい」
悔しくて俺も湊君が来るのだとニコッと笑いながら言うと、
「そうなんだ、俺のついでかもね」
そんな徴発をされて黙っているつもりはない。
「じゃあさ、勝負しない??」
試合の勝ち負けじゃなくてと付け足しをしながら
彼にいってやったところ、
案の定、乗ってきた。
勝負は、簡単なものにした。
シュートをより多く打てたほうが勝ち。
報酬は、湊と話しているとき、邪魔しないこと。
サッカーはあまり得意じゃないけど、
俺は、負ける気はしなかった。
俺が出ることは伝えていないが、
湊君は俺のことを見てくれて
絶対応援してくれるはずだから。
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