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球技祭 7 (修正済)
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言うまでもなく、リレーのほうも小澤君は不調で、
僕もずっと宗助君と一緒だったから
小澤君とはあれからずっと話せていない。
小澤君のことも心配だし、
クラスの結果としては悪い結果になってしまったけど、
球技祭は無事に終わり、宗助君から帰りたいといわれていたので
一緒に帰ることになった。
「お待たせっ、宗助君っ。待った?」
HRが長引いちゃったからかなり待たせちゃっただろうなと思い、
下駄箱で待っていてくれた宗助君に謝りを入れる。
「いーや。俺も今きたところだからさ」
首を振り、微笑んでそんなことを言ってくれる。
「ほんと?良かった……」
えへへと笑いながら鞄を持ち直して歩き始める。
「それで……、僕に話したい事って」
話したい事があるから一緒に帰りたいと言われていたので、
なんだろうと先程まで気になっていたのだ。
「……湊がびっくりするって分かっているけどさ」
気まずそうに僕から目をそらし、
シリアスなトーンで話し始めた。
何を言いたいかなんてほんとは知っていたのかもしれない。
見知らぬふりをしていたんだ、僕は。
怖くなって目をつぶった。
だけど、
「…湊が好き。勿論、友達とかそういう好きじゃない」
とはっきり隣から聞こえてしまった。
現実から逃げたかった。
宗助君にそんな目で見られているなんて
信じたくもなかったというのが本音だ。
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